企業成長に伴う人員増加によって、大阪本社に続き、京都支社の移転プロジェクトをスタートさせたセンス・トラスト様。京都という拠点の地域特性を活かした唯一無二のワークプレイスを構築することで、京都支社の社員も自信や誇りを持って働くことができる空間を目指しました。

コンセプトは、大阪本社オフィス同様『Feel The Sense』に決定。センス・トラスト様がミッションとして掲げる『唯一無二の、感動を。』を体現するため、センス（感性・感覚）を研ぎ澄ます、唯一無二の空間を設計しました。
大阪オフィスと同じコンセプトでありながら、拠点としての個性を表現するため、西陣織や絹染め、組子など京都らしさを随所に採用。奥へと伸びる間取りを活かし、一歩進むごとに空間の表情が変わるようデザインしています。歩みを進める度に次のストーリーが静かに姿を現すような流れを意識しました。
通路を挟んで左右に振り分けた居室の配置は、抜け感や光の対比バランスを強調させるレイアウトに。 ワークスペースや各トイレの扉は視線から外し、 来客スペースの雰囲気を壊さず、穏やかで上質な時間が流れるよう配慮しています。エントランスには、大きな松の盆栽が象徴的に鎮座し、随所に使われた京都の建材がもたらす上質な質感で“おもてなし”の心を表現しました。四条通りをのぞむテラスでは、暖炉と竹林が織りなす癒しの時間が流れるような空間を演出しています。
各ミーティングルームは「風神」「雷神」をテーマとし、ポップすぎず古風すぎない、オリジナリティのある表現にこだわりました。サインは立体感を演出するため、パーツを二層構造で設計。西陣織の壁面には稲妻と風を直線と曲線で描くことで情緒的な印象と力強さを添えています。また、人と人のつながりを重んじるというメッセージを込め、通路の奥面には京都の伝統技法、金継ぎを壁面に採用しています。
一室のみ設けた隠し部屋では、映像と光の演出により特別な体験を創出。伝統的な京都という土地にふさわしい、印象的な空間をデザインしました。

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