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2021.2.18

From VIS

ヴィスが「働きがいのある会社」ランキングに1年で再ランクインした理由

ヴィスは、Great Place To Work® Institute Japan(以下GPTW)が発表した2021年版「働きがいのある会社」ランキングの中規模部門(従業員100-999人)にてベストカンパニーに選出されました。(お知らせはこちら

GPTWが主催する「働きがいのある会社」調査は、「働く人へのアンケート」と「会社へのアンケート」の2つのアンケートで構成されています。これらのアンケート結果に基づいて評価され、特に優れた企業をベストカンパニーとして発表しています。

GPTWは、「働きがいのある会社」とは「働きやすさ」と「やりがい」の両方がかね備わった組織であるとしています。GPTWの考える「やりがい」は動機付け要因に関連し、「働きやすさ」は衛生要因に関連します。“働きやすさ”だけではなく“やりがい”をもたらすことが「働きがい」を高め、業績を向上させていく上で重要だという考えです。

ヴィスでは2017年から「働きがいのある会社」ランキングに参加しており、2017年度、2018年度、2019年度と3年連続でランクインした後、2020年度はランク外となっていました。今回は、昨年から今年にかけて社内で実施した取り組みを通して、ヴィスが「働きがいのある会社」へ再びランクインできた理由を考えてみました。

ヴィスの取り組み。“働きがい”を再認識した7つのこと

1. ITツールの導入とテレワークへのチャレンジ(2019年4月~)

ヴィスでは2019年3月から『Microsoft365』を導入し、業務のデジタル化を進めてきました。これは、柔軟な働き方が求められていく中で、どこにいてもオフィスで働くことと遜色のないパフォーマンスを発揮できるようにするためです。これまでメールでしていた社内のやり取りがTeamsを使用したチャットになり、コミュニケーションの速度は各段に上がりました。

またデジタルツールに慣れていたこともあり、2020年4月のコロナウイルス感染拡大時にも、大きな混乱なくテレワークで業務にあたることができました。それまで基本的にテレワークは実施していませんでしたが、メンバー1人1人が新しい働き方にチャレンジすることで、自らの働き方や仕事の進め方を見直すことができたのではないかと思います。

【関連記事】テレワーク(在宅勤務)導入のメリット・デメリットと対応策を解説
https://designers-office.jp/column/workstyle/page/index.php?id=964


さらに、2020年11月にはSFAツールを導入しました。SFAを活用することで、社内のナレッジを有効に使用することができ、営業効率の向上と業務時間の短縮を図ることができています。

※SFA……Sales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)の略。営業支援ツール。

2. デザイナーズオフィスビル『The Place』の建設(2020年1月着工、2021年1月オープン)

2010年に社内で掲げたNEXT10(2020年までに達成する目標)の1つに、『ヴィスビル』の建設がありました。

これまで多くのお客様との仕事を通じて、オフィスづくりのノウハウを蓄積してきました。これらを活用し、設計やデザインにとどまらずビルの運営まで手掛け、『デザイナーズオフィス』を発信することを目的にビルの建設がスタートしました。

完成したビルは、これからの働き方をデザインする“場”を提供するという意味を込めて『The Place(ザ プレイス)』と名付けました。コラボレーションを誘発させるコワーキングスペース、入居者が自由に活用できるルーフトップ等、様々な働き方を実践できるようデザインしています。

▼『The Place』公式HP
https://theplace.co.jp/

3. 東京証券取引所マザーズ上場(2020年3月)

2020年3月22日、ヴィスは東京証券取引所マザーズへの上場を果たしました。これもNEXT10の1つで、全社一丸となって取り組んできた大きな目標でした。

上場を果たすまでには、規程の整備や業務フローの変更等、これまでの仕事の進め方を抜本的に見直す必要がありました。時には現場で働くメンバーから厳しい意見が飛び交うこともありましたが、改善を重ねることで達成することができました。

この上場を通してメディアやお客様からの注目も高まり、社会的な信頼度も増したことを実感できるようになりました。

4. 『VIS PRIDE』の作成(2019年~、2020年3月発表)

ヴィスには「クレド」や「フィロソフィー」があり、定着していますが、作成してから10年以上経過しています。考え方や行動の基軸は変わらないものの、より現在の時代にあった行動指針を作りたいという話が2019年頃からあがりました。

以前は“熱意”や“親しみやすさ”を特徴として感じられることが多かったのですが、それだけではなく、業界をつくってきた自負やより質の高い仕事をしている責任感を表現していきたいと考えるようになりました。

ヴィスがこれから目指したい方向性を言語化して共通認識を作ろうという目的の元、プロジェクトメンバーでキーワードや考えを出しあい、『VIS PRIDE(ヴィスプライド)』としてまとめました。これを2020年3月の社員総会で発表し、皆が同じ方向を向く準備ができました。

これまでなんとなく思っていたことを具体的に言葉にしたことで、ひとつの方向を向いて進んでいこうという認識を新たにし、新しく入社した社員にも行動として伝えやすく、理解してもらいやすくなりました。

【VIS PRIDE】
すべての人々からの「あこがれ」を得るために
friendly × professional × pioneerという価値観を軸にヴィスブランドをさらに強く発信していきます。
https://vis-produce.com/index.php?category=company&filename=credo

5. 営業体制の変更(2020年4月~)

これまでヴィスでは、「PM(プロジェクトマネージャー)」が営業業務とプロジェクトマネジメント業務を兼務で取り組んでいました。これには、同じお客様に対し同じ担当者が一環してフォローすることで安心感を持ってもらおうという考えがありました。

しかし、ここ数年で案件の大型化やお客様の求めるデザインニーズの多様化などがあり、事業開始当初と比較すると業務範囲が広がり、多岐に渡ってきました。

そのため、2020年4月の組織変更に伴い、営業活動を重点的に行う「セールス」とプロジェクトマネジメント業務をメインに行う「PM」の2つに職種を分割しました。「セールス」の中でも業務経験が豊富なメンバーを中心とした「AS(アカウントセールス)」、新卒1年目のメンバーを中心とした「IS(インサイドセールス)」の2つに分け、より効率的に営業活動を実践できる体制を作りました。

まもなく開始から1年、改善を繰り返すことで分業化が進み、一人ひとりのミッションや業務がより明確になりました。

6. 新入社員研修の改革(2020年4月)

ヴィスでは昨年度まで新卒入社社員の集合研修の期間を1ヶ月とし、それ以降は各チームに配属、チームでのOJTとしていました。それは、いち早く現場に出て様々な案件に触れることがメンバーの成長に直結すると考えていたためです。

しかし前項の通り、案件の大型化やニーズの多様化が進むことで、一定のスキルや知識を持って現場を経験することの方が学びが大きいことや、チームが増えていく中で所属チームによっても教育の内容に差が出ていることが会社として発見できました。

そのため、2020年4月入社社員からは、1年間を通して研修期間として位置づけ体系的に業務スキルを学ぶプログラムへ変更しました。こちらもまだ開始して1年ですが、入社したばかりの社員にとっても不安は少なく、チームで悩みや対応を共有できるなどのメリットも生じています。

7. エンゲージメントサーベイを活用した面談の実施(2020年6月~)

エンゲージメントサーベイをもとにした面談をスタートさせました。これまでも、メンバーとチームマネージャーとの面談を定期的に実施していましたが、ミーティングの進め方や話す内容はチームによって異なる傾向がありました。

そのため、今年度は実施方法を見直し、メンバーに実施したエンゲージメント調査の結果を活用したミーティングへと変更しました。その結果、面談を担当しているメンバーからは、被面談者の心理状態を把握してミーティングに臨むことで具体的に抱えている悩みや不安を共有できるようになったとの声が聞かれました。

“働きがい”を認識した理由は、「経営目標の達成」と「デジタルツールを活用した業務改善」

ヴィスが実践してきた取り組みについて紹介しました。

念願だった東証マザーズへの上場、ヴィスビル『The Place』のオープンを実現することができました。これは、ヴィスのメンバーにとって大きな達成感とパブリックカンパニーとしての誇りや自覚を生む結果につながったのではないかと思います。

また業務改善面での取り組みでは、組織変更と同時にこれまでの非効率な業務と社員フォローアップの見直しを進めました。特にSFAツールやエンゲージメントサーベイといったデジタルツールは、これまで属人的に進めていた取り組みを標準化し、効果的なものへと進化させています。ヴィスメンバーにとってもデジタルツールを活用した業務は、これまでの仕事の進め方を大きく変えることになり、新しい刺激となっているように感じます。

ヴィスは『デザイナーズオフィス』を主事業としていますが、オフィスデザインにとらわれず、オフィスをデザインする上では切り離せない『働き方』や『社内制度・文化』なども含めた『カンパニーデザイン』を提案し、お手伝いしています。
今回のような社員の“働きがい”という面でも、様々なサービスを通じてサポートします。お困りごとがございましたら、ぜひご連絡ください。