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2014.3.6

From VIS

【大阪オフィス移転プロジェクト】第5回:西梅田の大阪オフィス、いよいよ完工!

ヴィス大阪オフィス移転プロジェクトも、いよいよ完工、フィナーレを迎えました。「完工」とは文字通り工事が完了することを指します。自分が携わってきたPROJECTが終わると、嬉しさはありますが、少し寂しくもあります。それでは、とても魅力的なオフィスとなったヴィス大阪オフィスをご覧ください!!

■テーマ■

ヴィス大阪オフィスのテーマは『魅せるオフィス』。

それにはまず、美しい配線、すなわちデザイナーズ配線を意識しました。オフィスには配線コードがたくさん存在しますが、なかなか配線までは気が回らず、おざなりになりがちな部分です。

そこで、ヴィスでは初となる無線LANを導入。配線コードもルーターも、全てが天井の中に設置されているので、オフィスがとてもスッキリとした印象になります。また、無線LANなので、自分の席はもちろん打合せスペースや会議室でも、サクサクとインターネット接続が可能です。今まで以上に、社内での簡易的な打合せが活発になっています。

■エントランス■

[床]
オフィスビルによっては、床にOAフロアと呼ばれる配線を通すスペースがあります。床下への配線をすることでオフィススペースに最低限の配線しか出ないため、配線をきれいにまとめることができる便利なOAフロアですが、必要に応じて撤去することもできます。

ヴィス大阪の新オフィスでは、エントランスと会議室の部分はロビー空間をイメージしています。そのため、OAフロアを撤去しタイルを貼りました。

タイルは床のフリク(高低差)を拾うため、OAフロアの上に直に貼るのではなく、一度OAフロアを撤去し、タイルを貼る下地を組み直すことが必要となります。手間と費用は掛かりますが、タイルカーペットや塩ビタイルでは表現しきれない高級感を演出することができます。

大阪オフィスのエントランスもタイルを採用し、白のきれいな色味が強調され、統一感のある空間が生まれました。

[サインと鏡面カウンター]
おなじみ『VIS』のサイン。毛筆で書かれたアルファベットは、フォルムが独特で、まさにオリジナルな私たちを象徴するものです。デザイナーズオフィスのロゴは大小4つの円形パーツからなり、特に小さいものは機械で制作不可能なサイズのため、仕上げは手作業というこだわりの逸品です。

鏡面ステンレスを使用した造作受付カウンターは、鏡のように磨き上げる仕上げを施しています。

クロームメッキのサインと鏡面カウンターは、エントランスロビーに溶け込み、洗練されたイメージが際立ちます。

[エントランス什器]
Vitra「オーガニックチェア」やHerman Miller「ネルソン エンドテーブル」は、ホテルやロビーで目にしたことがある方も多いのではないのでしょうか。存在感抜群のテーブルセットと後述のパークと色違いの可愛いモコモコのカーペットは、ドイツから航空便で届きました。

海外製品は総じて、国内製品よりも納期と航空便での運送費がかかるのでご注意ください。物にもよりますが最低1-3ヵ月、納期が長い物で6ヵ月かかります。海外製品を取り入れたいご希望がございましたら、早めの計画をお勧めします。

[壁面塗装]
造作壁は、白い床とは対照的にフッコー「マヂックコート」で吹付塗装をしており、和・洋問わずマットで落ち着いた壁面を演出します。

マヂックコートは天然骨材チップを含んでおり、意匠性に優れているのが特徴です。時の経過ととともに趣のある風合いが出るだけでなく、天然素材を主材としているので、人やペットにも安全で、シックハウス症候群の心配がありません。

そして注目していただきたいのが、壁面の色と統一された押し戸です。見事に空間にマッチしていて、「どこに扉があるかわからない!」という方もいるくらいです。ヴィスメンバーは毎日ここを通ってワークスペースへと向かいます。

■会議室 - COLUMBUS - ■

[ガラス間仕切りと電動カーテン]
エントランスとワークスペースの間に会議室がありますが、どちらも間仕切りはガラスです。エントランス側には電動カーテンがあり、ワンタッチで開閉が可能です。表現したかったのは「ONとOFF」。お客様をお迎えするとき、会議のときなど、TPOに合わせて使い分けます。

強化ガラスでできたテンパードア(強化ガラス厚標準規格の12mm)を用い、閉めるときも音がしません。フレームがないため、内/外開きが可能となり、使い勝手が非常に良いものになります。高級マンションやホテルなどで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。


[オリジナルベンチ]
東京、名古屋オフィスの会議室ではおなじみのオリジナルベンチ。大阪では初導入です。

会議室は16名が着席可能ですが、壁面にオリジナルのベンチを設けることで、最大31名が着席可能になります。以前は全員が集まるたびに椅子を運んでいたので、実用面でも画期的ですが、なによりオシャレで、機能をデザインするヴィスらしさが凝縮されています。

[会議テーブル]
ヴィスではおなじみの人工大理石のオリジナルのテーブルは、オフィス移転と共にサイズ変えながら、一緒に時を刻んでおります。

床の白タイルと同色で、光沢のある色味が高級感を際立たせます。デザイン性だけでなく、汚れもつきにくくメンテナンス性にも優れた、大変使いやすいテーブルと言えます。

搬出入時には一度解体をし、現地で職人さんに施工をしていただき、天板に継ぎ目がないのが特徴です。なかなか天板の継ぎ目にまで目を配る方は少ないと思いますが、モノづくりにこだわるヴィスの象徴的な文化が反映されています。


[TVモニターとTV会議システム]
毎朝行われる3拠点をつないでのミーティングは、拠点の垣根を越え心の距離を縮めてくれます。その根底を支えているのがこのTV会議システムです。

モニターを2つ設置しているので、一方でTV会議をつなぎながら、もう一台でPC画面を映し出すことができるので、会議の幅が広がります。

[Kartell家具]
すっかりヴィスに定着したKartell「マドモアゼル」。可愛い上に張り替えもできる優れものです。

今回は、前大阪オフィスで使用していたチェアの張地を張替し、ほつれや傷んだ部分がキレイになって返ってきました。Marimekkoの鮮やかな色の大胆なプリント柄が、会議の気分を盛り上げます。

■ワークスペース■

[パーク]
ワークスペースで一番目立つのは、マグネットスペース『パーク』。東京オフィスと同じくワークスペースの中心に位置し、オフィスのシンボルです。

イメージをしたのはバオバブの木。家族が集まるとまり木のような、そんなあったかい意味を込めたヴィスの象徴的なスペースです。

さらに特徴的なのがCerruti Baleri「TATO COLLECTION ソファークッション」。色も形もインパクトがあり、オブジェとしての存在感抜群。さらに座り心地もとても良く、パークを簡単な打ち合わせスペースとして活用できそうです。

[収納とデスク]
ワークスペースをきれいに魅せるには、やはり収納力が欠かせません。

USM「ハラーシステム」は使い勝手がとても良く、先進的かつ機能的なデザインが非常に魅力的なキャビネットです。存在自体がスタイリッシュで、オフィスに明るい印象を与えます。また、パーツを追加することで、どんどん横に連結を広げていけるところも、海外のオフィスで導入実績が多い理由なのだと思います。

前オフィスから引き続き、ワークデスクは造作のフリーアドレスデスクです。急な増員にも対応できますし、3ヵ月に1度の席替えも楽に行えます。

[柱面のグラフィックシート]
壁の一面を黄色やオレンジに塗ることはよくありますが、今回は、柱がシマシマになっています。

オフィスがシマシマなんて、とってもオシャレだと思いませんか?さらに、下にはちょこんと犬と猫もいて、デザイナーの優しい人柄がにじみ出ているグラフィックに、癒されること間違いなしです。

そしてこのシマシマ、ただのシマシマではありません。なんと、ホワイトボード仕様で、メンバーの行動予定表になっています。可愛い上に機能的!

さらにもうひとつ、とっても嬉しい機能がついています。それは・・・白と黄色のラインが10cm幅となっており、スケールの代わりになっています。クリエイターの希望によりデザインに取り入れられました。気軽に実測できる、機能をデザインした作りが、ヴィスメンバーに大人気です。

■まとめ■

「デザイナーズオフィス業界を創る」と公言しているヴィスは、「はたらく人々を幸せに」するというクレドを掲げ、日々業務に取り組んでいます。

私自身は自社の移転は初体験だったのですが、オフィスにデザインを取り入れることで働くモチベーションがUPしたこと、働き方が変わることを実感することができました。

大阪オフィスの完工に関わった多くの人々に支えられてこのオフィスが実現しています。その気持ちを忘れずに、これからも最高のオフィスを創り続けます。

【ヴィス豆知識】

Q.什器は既製品と造作どちらがいいの?
A.まずはヴィスにご相談ください。メリット、デメリットを比較し、お客様への最適なものを一緒に考えていきたいと思います。

<既製品>
[メリット]大量生産のため、基本的には品切れがなく、造作什器と比べて安価なことが多い。
[デメリット]決められた色・サイズから選ばなければならない。

<造作什器>
[メリット]色・サイズを希望のもので作ることができる。オリジナル感がある。
[デメリット]金額が高い(定価がない)。納期が比較的長い。