2021.3.1
オフィスはコミュニケーション重視の場。コーポレートカルチャーをデザインに反映
オフィス訪問・インタビュー
「作りたいオフィス」へのワクワクした気持ち
2020年8月、港区芝に移転が完了
目黒区青葉台のマンションにオフィスを構えていたココザス株式会社様は、創業初となるオフィスの移転計画をスタートしました。オフィス移転の経験者はいない。何から手をつけたら良いかもわからない。あるのは「作りたいオフィス」へのワクワクした気持ち。
ココザス担当者様とヴィスメンバーとで組まれた移転プロジェクトチームは物件探しからスタートし、2020年8月、港区芝に移転が完了しました。社員のアイデアと企業文化を詰め込み、オフィスへのワクワクに対し「的を射た」ココザスオフィス。
プロジェクトご担当者であるココザス石澤様にインタビューさせていただきました。
オフィスは「お洒落な空間にしたい」。社員全員一致の思いでした
ヴィス:
ご移転を決断されたのは、どのような理由からだったのでしょうか。
石澤様:
もともとは、目黒区青葉台のマンションにオフィスを構えておりました。社員が増えてオフィスに人が入れない程の状況で、ヴィスさんとの打ち合わせで座る場所がない時もありましたよね。駅から徒歩20分というロケーションでしたので、新型コロナウイルスの感染が広まる以前から「テレワーク」での業務を行うなどで対処していました。
ヴィス:
社員の皆さんは移転に対してどのような思いだったのでしょうか。
石澤様:
オフィスを「お洒落な空間にしたい」という思いは全員一致していました。ほとんどオフィスに来ない働き方をしていましたが、社員はそれぞれ「自分が働くオフィス」に対し何かしらの想いを抱えていたのだと思います。
ココザスらしさを見事に反映させたオフィスが完成
ヴィス:
どのように社内の声を集めたのでしょうか。
石澤様:
社員みんなの想いを反映させたいと思っていましたので、まずは社員にどんなオフィスを作りたいか、アイデアを募集しました。そして集まったアイデアをプロジェクトメンバーで絞り、具現化していく流れで進めました。
ヴィス:
今回のオフィスデザインは、どのような狙いだったのでしょうか。
石澤様:
一番のポイントとしていたのが「ココザスらしさ」をオフィスデザインで表現するということでした。
ヴィス:
ココザスらしさとは、企業の文化や社風という点ですね。
石澤様:
はい。「オープンな雰囲気」「開放的」「隠し事のない透明性」といった部分です。言葉ではなかなか表現するのが難しいものですが、新しいオフィスのデザインを通して、このココザスらしさをお客様や入社を希望する方に伝えられたらと考えておりました。
ヴィス:
エントランスに企業理念が描かれているのもインパクトがありますね。
石澤様:
これも狙いの一つで、“ワクワク生きる”という企業理念を当社はとても大事にしていますので、一番目立つ場所に表現しようと決めました。
ヴィス:
確か移転当初、エントランスの呼び鈴は「ベル」でしたよね?
石澤様:
最終的には、iPadをエントランスに置くことになったのですが、移転当初は、「ベル」を置いていました。
遊び心と言いますか・・・・(笑)お客様にも好評でしたので、いまでも「ベルは?」と聞かれますね。
オフィスにダーツ。これがコミュニケーションのハブとなる
ヴィス:
やはり、このダーツのことは詳しくお聞きかせいただきたいのですが、当初から決めていたことなのでしょうか?
石澤様:
はい。ダーツ好きの社員が多いという点もありますが、移転をする以前から「ココダツ」というダーツイベントを開催していました。
お客様を招いてのイベントで、以前のオフィスの時は外のダーツバーで行っていました。そのイベントを通じて、お客様と弊社スタッフの交流や、お客様同士の交流といったコミュニケーションの場としていました。
アイデア出しの段階から「新しいオフィスにはダーツを置こう」という声もあがり、思い切ってオフィスにダーツを設置しました。今後はオフィスでイベントを開催できますし、オフィスデザインを通じて弊社の企業文化や強みをお伝えできるので、とても良いアイデアだったと思います。
区画を生かした、コンセプトメイクとレイアウト
ヴィス:
勤務時間中にも、ダーツをされているのですね。
石澤様:
はい、息抜きとしてダーツをしています。また、ちょっとした意見交換や相談などもダーツをしながら行うこともあるようです。気軽に話せますし、たくさん活用してくれていますのでコミュニケーションを重視するなかでのメリットは大きいと感じています。
ヴィス:
具体的な効果もありましたか?
石澤様:
もともとテレワークをしながらも、社員同士の仲が良く、和気あいあいとした雰囲気もあったのですが、オフィス移転後、「仲良し度」がより増したと思います。
私たちのオフィスは、ほぼ毎日オフィスに人が集まります。働く場所はそれぞれで選択しているので、時間帯によっては自宅やオフィスのワークスペースで集中しているメンバーもおりますが、それでも1日1回はオフィスに来ているかと思います。このオフィスを通じて、よく働きよく遊ぶ。という企業理念が実現されているのを本当に感じますね。
ヴィス:
今回のプロジェクトでパートナーにヴィスを選んでいただいたのはどのような決め手でしたか?
石澤様:
いくつかの内装デザイン会社から提案をいただいていたのですが、どれも型にはまったありきたりなものでした。ビルの形状が特殊な物件なので仕方ないのかなと思っていた中で、ヴィスさんから提案をいただきました。
そのコンセプトとデザイン性でヴィスさんにお願いしようと決めました。特殊な形状を逆に活かした「路地裏」から広がった空間につながるところは一瞬狭いのかな……? と思わせてその先に開放的な空間が広がる。代表もこのコンセプトを大変気に入っておりました。
ヴィス:
最終的に、コンセプトや当初の狙いもしっかり反映できているのではないでしょうか。
石澤様:
はい。透明性やオープンな雰囲気、またお客様の身近な存在であるといった強みもしっかり反映し、お客様にも伝えることができています。
オフィスでは誰かと「しゃべりたい」「戯れたい」を重視
ヴィス:
ココザス様はオフィスの位置づけについて、どのようにお考えでしょうか。
石澤様:
仕事とプライベート。良き仕事場であり、良き遊び場でもある。その融合がこのオフィスで実現できていると考えています。
その中で社員同士、お客様同士が交流する場でもあり、このオフィスは「コミュニケーションの場」として位置づけられています。基本オフィスでは誰かと戯れたい。誰かとしゃべりたい。を重視し、ひとりで集中したい場合はオフィスで過ごす時間帯を変え、テレワークを使うなど、それぞれの「働き方」を自由に選択できる体制を整えています。
ヴィス:
オフィス移転による効果はいかがでしょうか。
石澤様:
やはり、採用の部分は即効性がありました。既に入社が決まったメンバーが数名います。入社希望の方にはこのオフィスを通じてココザスらしさを体感していただけます。企業理念、企業文化、そしてこの雰囲気。すべてを感じていただいた中で「ココザスで働きたい」と言ってもらいたい。
そして入社後も、最初はどうしても緊張しがちではありますが、このオフィスなので企業文化にもすぐに慣れ、何よりスムーズに仕事へ取り掛かることができています。
ヴィス:
最後にこの移転プロジェクトを振り返って、いま、どのようなお気持ちでしょうか?
石澤様:
社員全員が初めての移転だったので、最初は何から手を付けるべきかわからず苦労しました。ヴィスさんとデザインについて話すようになり、打ち合わせた話や、みんなのアイデアが徐々に形になっていくのは、本当に楽しかったですね。
大変でしたが、ヴィスさんにサポートしていただきながらチャレンジでき、すごく勉強になりました。
社員へのお披露目のとき、みんなが喜んでいるのを見たときの達成感はここ最近で一番のものでしたね。
このオフィスを大切にしたいと思っています
ヴィス:
飾ってある絵画やアートの一部は、貴社のお客様が手掛けたと聞きました。
石澤様:
はい、そうです。弊社の社員が描いたものや、お客様が打ち合わせの後に描いていただいたものもあります。社員の知人の絵師さんが参加してくれた部分もあります。
ヴィス:
チームのような印象を受けますが、いかがでしょうか?
石澤様:
その通りだと思います。お客様も含めたプロジェクトのメンバーとヴィスの皆さんですごく良いチームが作れたと思っています。ヴィスの担当の方にはたくさんサポートいただきまして、本当に感謝しています。
このチームで移転ができて、とても楽しかったです。このオフィスを大切にしたいと思っています。
さいごに
『オフィスの在り方』とは?
コロナ禍において、今まで考えることのなかったこの「問い」に対し、手探りを続ける企業も多い中、ココザス様は簡単に答えを出されたようにも感じます。
それは、コロナ前からテレワークを実践し、
テレワークの良し悪しを経験し理解した企業だからこその答えなのかもしれません。
オフィスはコミュニケーション重視の場
オフィスでは誰かと「しゃべりたい」「戯れたい」を重視
ダーツやオフィスに仕掛けられた遊び心の数々はコミュニケーションを円滑に行うための重要なパーツになり、その結果、ビジネスの飛躍へと繋がっていく。
今回、ココザス様のオフィスを取材させていただき
「オフィスで何をしたいのか」を突き詰めることの重要性に気付かされました。
そこに企業それぞれの『オフィスの在り方』が見えてくるのだと思います。
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