【オフィス訪問】アートがつなげる企業文化と想い。トヨタコネクティッド様のオフィス
トヨタコネクティッド様のオフィスに行ってきました!
トヨタコネクティッド様は、自動車販売店に設置された端末で、全国で取り扱う新車・中古車を閲覧できるシステムの開発、リリースをルーツに「ITによってお客様との接点を作る」という思いで創業された会社です。
現在は、クルマをネットワークに繋ぎ、安心安全で快適・便利なカーライフを提供するサービスを運営しており、コネクティッドカーから集められたビッグデータを元に新しいモビリティサービスを生み出しています。
「限りなくカスタマーインへの挑戦」という企業理念のもと、時代とともに変化、多様化するお客様の期待に応えるべく、新たなサービス開発をしていらっしゃいます。
名古屋オフィス改装プロジェクト
今回伺った名古屋オフィスは、事業規模拡大による増員を背景に、オフィスを再構築するために立ち上がったプロジェクトで作られたものです。プロジェクトのキーワードとなったのは、「生産性の向上」「社内カルチャー(企業理念、あるべき姿、創業の思い)の浸透」でした。
プロジェクト期間は約1年間。多い時は、1週間に2回の頻度でヴィスメンバーとの打ち合わせを行い、一緒になって創り上げたオフィスです。
トヨタコネクティッド様のプロジェクトにかける想いや考え方、また今後のオフィスのあり方について、プロジェクト担当の林様にお話を伺いました。
■新オフィスデザインについて
お客様を迎える開放的なエントランス
新名古屋オフィスは、10Fに執務エリア、14Fに執務エリア+来客エリアを設置しています。国内のお客様はもちろん、海外のお客様が来訪されることも多く、グローバルを意識して作られたとのこと。
14F来客エリアの1つであるエントランスは大きく開放的な空間とし、簡易的な打ち合わせスペースも設置しています。突き当たりの窓からは外の光が入りとても気持ちの良い空間となっています。
もともとこちらは、コンパクトなエントランスと執務スペースだったのですが、訪問されたお客様をより開放的でくつろげる空間でお迎えしたいという思いで、エントランスを大きく拡張されたとのこと。
国内のお客様はもちろん、海外のお客様が来訪されることも多いので、日本的な要素を盛り込むよう工夫をしました。
日本らしさを表現した個性ある会議室
応接会議室は「地域への敬意と感謝」を表現するため、創業の地である三河の「三河白土」を壁面に使用。椅子には飛騨の木工家具を採用し、印象的な竹細工のペンダント照明は、飛騨高山の照明作家が手掛けています。
他の会議室もそれぞれ異なるこだわり家具を選定し、空間を作り上げていきました。
自社の歴史を表現した壁面いっぱいのアート
エントランスから多目的ホールまで続く展示エリアには、「歴史館」をテーマに今日までの代表的な製品とともに、目を引くアートが壁面いっぱいに描かれています。
こちらには、トヨタコネクティッド様のこれまでの”リーダーズ”が描かれています。今回のプロジェクトのメインコンセプトでもある「企業理念の浸透」を図るために、歴史と創業者の思いを「知り」「語れる」空間になっています。
お客様がアートをきっかけにトヨタコネクティッド様の歴史を知り、それを語る社員の皆さまも自然と自社について自分の言葉で表現することができるようになったそうです。さらに、名古屋オフィスで始まったこのアート。今ではトヨタコネクティッド様の「一体感」の象徴になっているそうで、他の拠点にもアートを取り入れています。
こちらの絵、引きでは伝わりにくいと思うので、近寄って見てみると……
下書きには油性ペン、塗りつぶし部分には筆を使用して直接壁に描かれており、ここも職人さんの技が光っております。施工前には「なんとなくこんな雰囲気」というスケッチがあるのみで、完成するまではお客様もヴィスも不安とわくわくした気持ちでいっぱいだったそうです。
今回、ヴィスと一緒にアートを作り上げていたのが、OVERALLs(オーバーオールズ)の山本さんです!
名古屋本社から始まり、今ではトヨタコネクティッド様といえば「コレ!」となったアート。魂のこもった素晴らしいアートです。(2020年8月16日放送の情熱大陸-MBSにご出演されています!)
OVERALLsさんのHPにトヨタコネクティッド様の実績も掲載されています。
→http://www.overalls.jp/cn1/toyota.html
ABWを取り入れた執務エリア
広々とした10Fの執務エリアではABWの働き方を取り入れており、様々なエリアに別れています。
ABWとは、Activity Based Workingの略で、「時間」や「場所」を自由に選択できる働き方のことを指します。「働き方改革」の中で日本でも拡大している働き方の1つです。
トヨタコネクティッド様では、あえて入り口付近をグループワークエリアとして設けています。出入口付近は人の出入りがあり、自然と賑わいが生まれやすいためです。反対に入口から奥へと入るにつれて、個人で集中して業務に取り組めるエリアを設けています。これは、奥に入るほどよりプライベートな空間として演出しやすいと考えたためです。
その日の仕事内容や気分に合わせて仕事をする場所を変えられるのはとても良いですよね!社員の皆様が、たくさんの方とコミュニケーションを取りながら働いている姿はとても活気があり、素敵だなと実感しました。
社内文化を醸成する多目的ホール
次に多目的ホールをご紹介します!
社内でも非常に人気のあるエリアで、コロナウイルス感染拡大後は、執務エリア内が密にならないように、こちらのエリアでも業務に取り組んでいるとのことです。キャスターの付いている家具で構成をしているため、臨機応変にレイアウトを変更することができます。
こちらのエリアでは、入社式や月1回開催している社内交流会イベント「TC Bar」が行われており、様々な事業部の社員が集まってお酒を飲みつつコミュニケーションをとるなど、素敵な文化に欠かせない場となっているそうです。
■プロジェクトについて
続いて、大規模なプロジェクトを進めていく中でトヨタコネクティッド様が行っていた運営方法について詳しくお話を伺いました。
今回はプロジェクトを実施するにあたり、コーポレートメンバーが主体で動くだけでなく、社内からプロジェクトに参加したい社員を募って運営を進めたとのこと。そのため、それぞれの部署で抱えている課題や実現したい要望を汲み取ることができたようです。また、オフィス改装を進めるにあたり社員アンケートも実施し、出てきた意見をプロジェクトメンバーで精査をして、優先順位を立ててオフィスデザインに落とし込んでいきました。
社員のみなさんから挙げられた意見を一つ一つ検討することができたため、もともとは 改装に対して“賛成:反対:どちらでもない”の比率がちょうど同じくらいでしたが、オフィス完成後に取ったアンケートでは、全体の約9割の社員の方から「やってよかった!」とのお声をいただいたそうです!
ヴィスとしても嬉しい限りです!
■今後のオフィスについて
最後に今後のオフィスについて林様に聞きました。
「今後のオフィスは、企業理念の共有・浸透・実現ができる場でなければいけないと思います。今回オフィスに描いたアートは、いまや私たちの象徴であり、ルーツに立ち返らせてくれる存在になっています。また、完工がゴールではなく、使いながらどんどん進化させて、自分たちで作り上げていくようなオフィスが、これから必要になっていくのではないかと思います。」
私たちヴィスとしても、改めてオフィスのあり方・働き方について考えていかなくてはいけないと思いました。これからも、様々な企業様のその企業らしさとこだわりが詰まったオフィスを提案していきたいと思います!
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