当サイトではプライバシーポリシーに基づいたCookieの取得と利用を実施しています。

2013.3.1

CULTURE

各国どこのオフィスに行っても "DTSらしさ"を感じていただけるように。

dts Japanの伊藤様に、 オフィスへのこだわりや考えなどをお聞かせいただきました。

Q.デザイナーズオフィスにしたきっかけは何でしょうか?

伊藤氏(以下、敬称略):DTSは、もともと映画の音声から始まって、ホームシアターやエンターテイメント業界に近いところで仕事をさせていただく会社になります。固苦しいだけのオフィスというよりは、「働いている我々も楽しさやエンターテイメントを大事にしている」という姿勢やビジョンも含めて、オフィスのデザインを取り入れられたらいいなという想いがありました。

Q.海外支社もデザイナーズオフィスなのでしょうか?

伊藤:本社がロサンゼルスにあり、他の新しいオフィスも含めて、コーポレートカラーである黄色とオレンジと白、これを基本色として共通にしていっているところです。各国にある弊社のオフィスにお客様(メーカー様)が足を運んだ際に、どこに行っても"DTSらしさ"を感じていただけるように、統一性を意識して作っています。

Q.始めからこのオフィスのイメージはありましたか?

伊藤:まずここの場所に決まった時点で、せっかく高層階にあるので見晴らしの良さはキープしたいと思い、ガラスを多用して抜け感を演出しようということは、当初から決めていました。

あとは、前オフィスは2フロアに分かれていたので、今回1フロアに全員集まるこのタイミングで、社員間のコミュニケーションをもっと闊達にしたいという想いがありました。

いわゆる外資系のオフィスによくありがちな個人空間中心ではなく、敷居を低くして、なるべく顔を上げたらその場でおしゃべりコミュニケーションができるような空間のイメージはありました。120度のデスクを入れて横の会話をしやすい形にというのも、早い段階から決めていました。

Q.一番こだわった部分はどこでしょうか?

伊藤:色の使い方に関しては、本社からブランドガイドラインがあり、ある程度こうしなさいという縛りがあります。その縛りがある中で、日本法人としての"らしさ"をどこかで表現したいという、ある種担当としてのワガママというか、エゴがありまして・・・。

ガラスに縦にフィルムを貼っていただいて竹のイメージにしたり、最後、無理にお願いをして入れてもらった玉砂利も、完全に私どもの、というか、私の、ワガママ・・・ですね。(笑)

Y.O(ヴィスPM):POPながらもちょっと日本らしさを、という要望を最初にお伺いしていて、んー、むずかしいなぁ、って思いました。

M.S(ヴィスPM):オフィスのデザインに遊びを取り入れたいというのは最初から伺っておりましたが、どのぐらいの遊びなのか、私たちにはちょっと見当がつかずに、最初の提案はもう少しオフィスっぽいものでした。

でももっと遊んでいいというお話になって、竹を加えたり、ルーバーにしてみたり、玉砂利を入れてみたり。

伊藤:玉砂利は非常に評判がいいですね。とっても日本チックだと。

一同:笑

Q.入口で目を引く電話台のイメージは?

伊藤:電話台のデザインは完全にヴィスさんのオリジナルです。

Y.O:オフィスのコンセプトが「波紋が広がる」でした。そこから"音の波紋が広がる"というイメージをデザインにしています。

Q.デザイナーズオフィスにしてから社内で変わったところはありますか?

伊藤:執務エリアの脇にカジュアルミーティングスペースを作りました。もともとのコンセプトは、わざわざ会議室を取ってまで話すことではないときに、「ちょっとそっちで」と使えるように作ったスペースです。

ところが、前のオフィスでは起こらなかったことですが、お弁当を持ってきている人や下でサンドウィッチを買ってきている人たちが、誰ともなくお昼になるとあそこに集まって、景色見ながらそこでワイワイとやるようになったというのは非常に大きな変化だと思います。

特に営業さんたちは、お客様先に出向いて社内にいないことが多い中で、社内にいるときは、ランチタイムでコミュニケーションを図れるというのは非常にいい変化だと思います。

M.S:嬉しいですね。

伊藤:あと、海外から人が来たときに、空いているデスクがあっても、みんなカジュアルミーティングスペースに行きますね。「こっちのデスクを使っていいよ」と言っても、「いやこっちでいい」って言うんです。

Q.オフィスの評判はどうでしょうか?

伊藤:人を呼びやすくなりました。我々は売り物が"音"なので、実際に聞いていただくのが一番です。オフィスに来ていただきやすいか、呼んで恥ずかしくないかを含めて、非常に効果がありました。

また、長机がずらりと並んで、微妙に机の境界侵食があったりする中で仕事をされている、昔ながらの日本メーカーに勤めている方からも、「デスクは広いし、開放的で景色もいいし、こういうところで働いてみたい」と評判は良いですね。

Q.施工中のトラブルはありましたか?

伊藤:色ですね。予算とデザイン性と色の縛り(黄色・オレンジ・白)がある中で、非常に気に入った椅子がありました。カタログ上でイエローって書いてあったのでオーダーしましたが、実際に届いてみたら、若干こう・・・ミドリがかったような・・・。

M.S:一応イエローなんですけれど、ミドリに見えるということで、急遽取り替えました。

伊藤:色は難しいですよね。

Q.ヴィス担当はどのような印象でしたか?

伊藤:レスポンスが早いです。今回工期を含めてかなりタイトに動かざるをえませんでしたが、レスポンスが早かったので非常に助かりました。予定通り、むしろ当初考えていたよりもちょっと前倒しにできたのは助かった点ですね。

M.S:すぐに決めてくださるので、こちらとしてもすごく仕事がスムーズに進み、本当に助かりました。

Y.O:伊藤さんのレスが何よりも早かったです。

一同:笑

Q.これからデザイナーズオフィスを取り入れる会社へメッセージがあればお願いします。

伊藤:デザインと効率性アップのバランスは非常に難しいとは思いますが、会社は結局"人"だと思います。

働く組織の中でみんながモチベーションを高く保つということにおいて、オフィス環境はすごく大切だと思います。何が正解ということはないとは思いますが、その場で働く人たちがハッピーになるんだったら、それが一番正解じゃないかなぁ、って思います。

Q.今後また移転されることがあるときはデザイナーズオフィスにしたいですか?

【編集後記】

タイトなスケジュールの中で、伊藤様とPMとの信頼関係が築き上げられていることが分かりました。また、お客様とPMが一緒にデザイナーズオフィスを作っていく上で、レスポンスの早さというのも信頼や満足に繋がる重要な要素であることに改めて気付かされました。

「その場で働く人たちがハッピーになるんだったら、それが一番正解じゃないか」という伊藤様のお考えを伺い、デザイナーズオフィス業を通じ、すべての人に感動を提供するというヴィスのミッションが、少しでもお役に立てたのかなと思いました。