メンバーが”自分らしく在り続ける”ために、変化の可能性を最大限広げる
今回のオフィスで3回目のオフィス移転を迎え、今なお増床を繰り返し成長し続けているfreee株式会社。ヴィスとの出会いや、プロジェクト期間中の想い出話、freee様が考えるオフィスのあり方を、佐々木 大輔代表含め、プロジェクトメンバーである鈴木氏、古塚氏に伺いました。
Qヴィスとの最初の出会いをお聞かせください。
佐々木社長(以下、敬称略):確か、当時契約した不動産会社さんの紹介でしたね。移転のタイミングでその不動産会社さんから数社オフィス設計会社さんの紹介を受けたんです。その中にヴィスさんがいました。
Y・H(ヴィスPM):最初はマンションに入居されてたんですよね。そのマンション物件から五反田のオフィス物件へ移転する一回目の時だったと思います。しかも、不動産屋さんから紹介を受けて引越し日まで1ヶ月半くらいしか期間なかったんです。
佐々木氏:そう。いや、もっと短かったかもしれないよ。
S・M:はい、確か1ヶ月きっていたかと。私は当時一年目だったので、そのスケジュールがすごく衝撃的でよく覚えてます。確かご入居後にガラスの壁とか立てていきましたね。
佐々木氏:そうだったね。少しずつ出来上がっていった感じがありましたね。ちなみに以前いたオフィスは居抜きでそのまま使ってもらってるんですよ。確か2社くらい居抜きで入ってました。2回目のオフィスも居抜きで使ってもらえてますし、嬉しいですね。
Q二回目、三回目の移転時もコンペだったのでしょうか?
鈴木氏:はい、そうです。今回の3回目の移転の時も、もう一社さんに声はかけているんですが、その短い中で色々プランニングや提案を頂いた結果、結局ヴィスさんに決めましたね。
佐々木氏:そう、やっぱりどの会社さんにも最終的にこのスケジュールでは難しいって言われちゃうんですよね。唯一ヴィスさんがついてきてくれたんだと思います。
Y・H:そうですね、馬車馬のように・・・(笑)
鈴木氏:あとは過去にもオフィスデザインをしてもらっているので、基本的なテイストを理解してもらえていた事も大きかったですかね。
佐々木:普通は気分転換で毎回違う会社さんに頼むものなんでしょうか?
Y・H:確かに毎回変えられる企業様もいます。特に御社のように短いスパンで移転をされる場合は、その傾向にあります。我々も今回は三回目の移転ということもあって、「毎回同じテイストだと飽きられてしまうのでは?」と考え、前回とはかなり異なったテイストにデザインをしました。ただ最終的に、デザインの大どんでん返しもありましたが・・。
鈴木氏:そうですね。最初は全部白色の空間でしたもんね。
Y・H:はい、最初は白壁に、エントランスも含めて全部木の床素材を張るデザインだったんですよ。でもある日、佐々木社長がブルーボトルに行かれてインスパイアを受けられたんですよね。
鈴木氏:そうそう。社長がブルーボトルのイベントに行った際にグレーについて語られたみたいで。「グレーいいね!」となったんですよね。「白でも黒でもないニュートラルなんだよ!」って。
佐々木氏:そう、ブルーボトルのファウンダーが本当にグレーにこだわりをもってみえて、「このグレーとあのグレーの違い」とか、むちゃくちゃこだわっている話を聞いたんですよ。「なるほどグレーって深いんだなぁ」と、自然に感化されてしまいました。
Y・H:デザイナーとお伺いした際に佐々木社長からその話を聞いて、「全体の空間デザイン・・・ブルーボトルな雰囲気に変えちゃいましょうか!?」となったんですよね。着工の1週間前だったんですが・・。でもあの時に思い切ってデザインを変えて、本当によかったと思います。
Q今回のオフィスつくりでこだわったところはどこでしょうか?
鈴木氏:写真スペースですかね。写真撮れる場所があまりなかったので、そういうところがたくさんあるといいよね、と話があがったんです。なので、畳スペースやカウンタースペースなど写真映えするようなエリアを多く設けました。
あとコミュニケーションというところでいうと、もともとこのエントランスとmtgエリアは10階だったんですよ。ヴィスさんの提案で3フロアの真ん中のフロアに変更したんです。
Y・H:そうですね。最初に3フロア借りることが決まっていた中、用件的には10階でエントランス等を造りこんだほうが費用的には抑えられたかもしれなかったのですが、人の動線や社員さんのコミュニケーション頻度を考え、エントランス等のエリアは中間のフロアで提案しました。中間であれば、上下フロアから1フロア分の移動しか発生しないので集まりやすいかなと考えたんです。
佐々木氏:あとは9階のフロアはなんだかんだ会議室が多くあるので、天井の必要な面積が10階よりも広いという話もヴィスさんからありましたよね。だから、結果的に費用を抑えられる、と。
Y・H:一見10階にエントランスを設けたほうが費用を抑えられるように見えたのですが、こちらでビル側に概算をとりながら検証した結果、9階にエントランスや会議室などを設けた方が、天井の兼ね合いもあり費用を抑えられることがわかったんです。それも強くお勧めできた裏づけになりましたね。
鈴木氏:他社さんはずっと10階にエントランスで提案されてきていたので、そこも他社さんとの差別化になりましたね。
拡張移転だからこそ保ちたかった繋がり
鈴木氏:あと今回は拡張性、可変性を重要視しました。「人が増えても対応できるように」というのは一番にあったと思います。今もソファが置いてあるエリアは、ソファを抜いてデスクを置くことができるんですよ。
佐々木氏:そうだね。前のオフィスはあまり拡張性もなかったし一年くらいでいっぱいになってしまったのもあって、今回はもう少し長くいたいよねって話になっていたよね。ある程度人の増員に対応できるようにしかったので、家具も含め可変できて拡張できることがポイントでしたね。あとは、人数が増えても一箇所で集まれることも大切にしたかったことでした。ひな壇のエリアで全社員mtgができるんですよ。今回の移転で3フロアに分かれることになったので、全員の繋がりを保てることも重要事項でした。
Y・H:可変性は最初から要望をいただいていて、ひな壇とかも動かせるように考えて提案したんですよね。
鈴木氏:最近は今の位置が定番になってますけどね。一時期は真ん中に配置されていてどうしようって感じだったんですが。(笑) 馴染んできました。
Y・H:かなり大きなキャスターがついてるので、見た目よりもスムーズに動きますしね。あとは下部を箱で組む形状にして、簡単に分解もできるようにしたんです。エレベーターにも乗るので次の移転の際も持っていけるんですよ。
佐々木氏:え!!あれエレベーターに乗るんですか!?
Y・H:佐々木社長、分解できてエレベーターに乗ること最初のプレゼン時に言いましたよ!!(笑) 「持っていけるならこれで!」と、かなり感動してくださってましたよ。
Q今回のオフィスつくりをするにあたって苦労されたことはなんでしょうか?
佐々木氏:天井抜くと費用がかかるよねってというところですかね。
S・M:費用削減のために原状回復の材料を少しでも残しておこうと田村倉庫で保管しましょうという話題になりましたもんね。
※田村倉庫は従業員さんのご実家の倉庫だそう
古塚氏:そうそう、なんでも田村倉庫に送っとけって。
あと初めて3フロア分かれることになったので、やはりそれが一番苦労というかすごく悩んだとこですね。ずっとワンフロアでやっていたのでコミュニケーションとかどうなるんだろうう、とか。
佐々木氏:なかなかこの坪数でワンフロアのビルも多くなかったしね。
古塚氏:あと五反田にこだわってたというのもありますよね。
佐々木氏:目黒、大崎、五反田で探したけどね、結局五反田がいいってなったんだよね。freeeのTシャツ着た集団が歩いてても馴染むだろう、とか(笑) なんとなくですが。
Y・H:我々はスケジュールが一番苦労しましたね。ヴィスのベストメンバーで臨まないと成功しなかったと思ってます。 S・Mは特に細やかなところに気付けるメンバーなので、本当にベストメンバーでしたよ。
Q移転までのスケジュールが毎回タイトになってしまう理由はあるのでしょうか?
鈴木氏:そこはやはりベンチャーならではですよね。余裕があって何十年先までの計画までできているわけではないので、気づいたら「やばい!引越ししなきゃ!」となるんですよね。
あと、ビルの保障とかもベンチャーにとっては負担が大きいので、長期契約でビルを借りることもできないというのもあり短スパンでの移転になってますね。
佐々木氏:その都度つどの状況で、「もっと人を増やす計画にしよう!」と決まったりするので、その流れで移転を決断したり。
Y・H:自分たちでいうのもなんですが、フリーさんのそのスピード感についていく自分たちはスーパーすごいと思ってます(笑)
S・M:今回の移転プロジェクトの打ち合わせでも、素材の色が決まった瞬間に離席して協力会社さんに決定素材品番確保の電話をしたり、本当に一分一秒が勝負でしたね。
Y・H:前のオフィスから一年経っていないくらいの時に今回の移転の話を電話で頂いて、すごく驚きました。一年も経っていないという事と、移転日までのプランニング期間が全然ないということに。200坪3フロアの引越しを2ヶ月くらいのプランニングでやっていったこと、今でも信じられません。
鈴木氏:しかも時間ない中でもプランに関してこだわりもあるので要望はどんどん言う、というね。時間ないけどデザインの修正とかも多かったから、ヴィスさんは余計に大変だったのかもしれませんね。
佐々木氏:でも、提案して頂いているデザインも、「少し違うな?」という時はヴィスさん自身もわかってくれてましたよね。
Y・H:椅子の選定とか・・ですよね。身に覚えがあります(笑)
S・M:それでもスムーズに進められたのは、決断までのスピードがとても早かったからだと思っています。何度かのリプランがあったとしても、短期間でなんとか進めていくことができました。本当に社長の決断の早さに毎回助かっていました。
Q移転後、社員さんの変化などどうでしょうか?
佐々木氏:そうですね、人を連れてきやすいんだなという印象です。
鈴木氏:採用とかでこられる方も「写真で見たとおり素敵ですね!綺麗ですね。」と感激してくださいますね。
佐々木氏:あとは、会計事務所さんとかのパートナー会社さまがオフィスにこられて、「freeeさんはほかの会計ソフト会社さんと違うな」と思っていただけますね。自然と差別化になるというか。
古塚氏:社員は元々リラックスして働いていたのですが、さらにリラックス度が増しているように感じます。勝手に自分たちで心地のよい空間を造っていっていたり。こちら側が想定していないような仕事の仕方を創造していて、とても驚いてます。
例えば、ヨギボーみたいなクッションを置いたんですが、自分たちでそれを囲うように配置して会議室っぽく使っていたり、壁にプロジェクター投影してプログラミング打ってたり。
そういうのを見ると、自分の生産性をあげる為の過ごし方を自身でカスタマイズしやすい空間にできているのかなと思います。いろんな選択肢を提供できているんだな、と。
ある意味これも可変性に対応できるオフィスというポイントですかね。
Q社長にとってもオフィスとはなんでしょうか?
佐々木氏:freeeという会社は“ムーブメント”社会運動だと思っているので、仕事をする場所というよりやりたいことをやっている場所であるべきだと思っています。極力、「あぁ、仕事だ・・・」という想いで仕事を行うべきではないと思っているし、だからこそ、オフィスは各々に合った使い方にカスタマイズできる空間であることが重要だと思ってるんです。やりたいことをできる場所、それがオフィスにとって重要だと思ってます。
それが根底にあるので、やりたいように変えれえる“可変性”を大切にしてオフィス創りをしたという経緯がありますね。
あと、オフィスっぽくないというのもポイントですかね。ビジネスっぽくないといいますか。
だから、ライトも白だとオフィスっぽいので温かみのある色にしたり、家具も木製とかカフェっぽいデザインのものだったり。そうゆう仕事を感じさせない空間を大切にしていきたいと思っています。
担当PMより
担当PM:初めての御移転のタイミングから、freee様のご成長の度にお手伝いができ大変嬉しく思っています。
freee様らしさ、を感じて頂けるような提案ができるようにいつも考え工夫をするようにしていますが、改めてこのような機会で対話させて頂き、様々な刺激を受けました。今後ともより良いオフィス環境のお力添えができますようしっかり努めていきたいと思っています。
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