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2017.3.18

CULTURE

【大阪サテライトオフィス開設】連載コラム!! ■vol.3■  ー完工、そして新しい働き方ー

遂に完成した大阪サテライトオフィス。細部までこだわった素材、従来にない新しい働き方、ヴィスが考える進化したオフィスの在り方がここに。

コンセプトは「ダイニング」

ーダイニングー
それは、家族が集い団欒の中心になるスペース。
「仕事はみんなが集う場所で成り立つものである」
その考えから全ては始まりました。
大阪オフィスは毎日インテシオの8階に位置しています。
様々な事情から新たに別フロアにサテライトオフィスを構えることになりました。
フロアが分かれてしまってはコミュニケーションが減るのでは・・・?
大阪オフィスとしての一体感が薄れてしまうのでは・・・?

様々な不安要素があがりましたが、ヴィスは物ともしません。
“フロアが分かれてしまうのであれば、ここを集う空間にすればいい。”
こうして、メンバーが自然と集う場所「ダイニング」が出来上がりました。
事実はひとつ、考え方はふたつ・・・いえ、無限大です。

存在感を放つのはサインだけではない

共有部のエレベーターホールからサテライトオフィスを探します。
すぐに目に入るのは「カフェ・ド・クリエ」のサインでしょう。
しかし、すぐ傍には圧巻の存在感を放つサインとホームページアドレスが。
このクロームメッキのサインは東京・大阪・名古屋のどのオフィスでも同仕様です。
どこの拠点のオフィスを見ても統一されていることは、VIには欠かせない要素のひとつ。
これも企業ブランディングの一環です。
今回はさらにホームページのアドレスも同仕様のサインで製作しました。ホームページアドレスさえも輝き、ヴィスのデザインに対する誇りや品質を感じとって頂けます。

驚きと意外性が興味をひく

一歩クリエの中に歩みを進めれば、サテライトオフィスの全貌が見えます。
クリエに面してガラス張りなのです。そして一番に目をひくのが置かれている家具たちです。
一枚ものの原木で造られたテーブルは、その大きさと風合いに誰もが驚き、目をひかれます。
ヴィスに訪問したお客様もクリエにフラっとお茶をしに来た一般の方も、この空間の存在感にとても驚き興味が沸くことでしょう。
「この空間は一体何なんだろう?」そう思ってもらう事も目的でした。
オフィス空間がオフィスらしくないこと、それがこのサテライトオフィスの目指す在り方だからです。

最新のオフィスには最新のセキュリティを

東京オフィスでは指紋認証のセキュリティが導入されていますが、大阪オフィスにはビル共有部のセキュリティのみの運用でした。今回はクリエに面していることもあり、一般の方が間違えて入ってしまうことのないようにセキュリティも強化します。
テンキー、カード、指紋、そして顔でも認証されるセキュリティです。
顔認証であればカードなど付帯物を持ち歩く必要もないですし、暗証番号を忘れてしまった・・・!という事態が起きる問題もないですよね。
ヴィスのクライアント様でもテンキーやカードタイプのセキュリティを導入することが多いですが、顔認証セキュリティはとても珍しいです。デジタル化、スマート化が進む現代ですので、いずれは顔認証がスタンダードになるでしょう。
ヴィスでは常にお客様に最新技術を体験してもらえるよう、自社で積極的な導入を心がけているのです。

扉を開けた先に広がる想像以上の広い世界

大阪サテライトオフィスは約30坪です。
ですが、それを感じさせないほど広く感じます。
それは天井の高さに理由があります。天井高は約4mあり、通常のオフィスビルの天井より1m以上高いです。(通常2m80cm前後が多いです)
限られている空間であっても天井が高ければそれだけで広く感じさせるのです。
この天井の高さもこの空間をサテライトオフィスに選んだ理由のひとつです。
移転先の物件を選定する際も、天井の高さを気にしてみてください。きっと空間の感じ方が違うはずです。

透き通るような澄んだ空気

サテライトオフィスの空間に一歩足を踏み入れると、透き通るような澄んだ空気を感じることができます。
今回のオフィス創りで一番こだわった「本漆喰」の効能です。
クロスが張られている箇所以外の壁・天井は全て本漆喰塗りとなっています。
漆喰は、数千年数万年前の古代の海の貝やサンゴ礁からできているとご存知でしたでしょうか?
そう、漆喰は生きているのです。
ただこの空間にいるだけで、全てが洗礼されていくようなイメージ。壁や天井に同じようになにか施すのであれば、身体的影響が良いほうがいいですよね。
そして何より、漆喰が織り成す独特の風合いがさらに空間を上質にしてくれるのです。

規格を覆すことでさらに本物らしさを増す

ミーティングもできるフレキシブルエリアは大きな天然木の天板を使ったテーブルが目をひきます。このテーブルは天然素材を用い、世界にたったひとつヴィスだけのオリジナルで作られました。
大きさは縦約4m、横約1m、厚みは6cmとかなり大きなテーブルですが、なんと一枚ものの原木天板でできています。
両サイドが波状にカットされているように見える「耳つき天板」なのですが、原木の段階ではこの「耳」も片側しかありませんでした。反対側は通常のストレートカットだったのです。
ですが、どこか規格的なラインが見えてしまうと、本物の風合いに欠けてしまいますよね。そこで今回は、ストレートカットをされていた部分も敢えて波状にカット。「耳」風に仕上げました。
両サイドが同じ波状の耳つきになったことで、より自然で本物の風合いが増しました。こうした一つ一つのこだわりが、「上質感・本物志向・機能美」に繋がるのです。

こだわりのテーブルに合わせるのは、世界中の可愛らしい木製チェアたち。ヴィス東京オフィスのサロンにも置かれているYチェアもあります。
全て異なるデザインのチェアですが、木製であることがベースのコンセプトにあるので、全体の印象を崩すことなく統一感が保たれています。

真っ白な壁に敢えてなにもしない空間美

壁面は一見すると真っ白な壁ですが、こちらにも漆喰が施されています。
ヴィスの各拠点のエントランスを思い起こさせる大きな白い壁ですが、サインなどの装飾物は敢えてつけず“ありのままの状態”をデザインのひとつとして採用しています。
「自然体」も今回のサテライトオフィスで体現したかった要素である為、華美な装飾はせずあるがままを感じ取れるようになっています。間接照明も強い光ではなく、フワっと柔らかく周りを照らすような照明を採用し、お客様をご案内した際にも目線高が優しい光で空間が彩られているようにしています。
白い壁の一番奥にはミラーを貼り奥まで続いているような空間の錯覚を起こさせる工夫も、限られた空間ではとても有効的です。

拠点は異なってもどこか“ヴィスらしい”空間であること

今までもそうですが、ヴィスはどの拠点はどこか“ヴィスらしさ”を感じることができるデザインになっています。全てがまるっと一緒ではないのですが、まるでDNAレベルで一緒のような、そんな感覚です。
それは、随所に同じ素材や家具、機能を取り入れている為。
例えば、柱のタイルは東京オフィスのヘミングウェイで使われているタイルと同じタイルです。
そして先ほどもご紹介したYチェアが一緒であったり、会議室をカーテンで仕切るという機能も各拠点共通している事項です。もちろん、黄色い壁にクレドは欠かせません。
どこにいてもどこか“ヴィスらしさ”を感じ取れる空間であることは、CI確立には重要な要素でもあります。

ちなみに、今回のカーテンは薄いグレーのカーテン。
ワンランク上の大人っぽさを演出しています。きちんとスリットも入っていて、カーテンを閉めた状態でも出入りがしやすいという高機能デザインです。

オープンなコミュニケーションがチームとしての繋がりを強くする

サテライトオフィスのメインシートはソファシートです。
壁側は背面が高い仕様になっていますが、向かいの席はスツール形状になっています。
空間の中心に配置する席だからこそ空間を遮ることのないように背がないスツール形状を敢えて選んだのです。
もちろん、ソファ側もスツール側も下部は収納になっています。これも必要以上の家具を置くことなく、スッキリと空間をまとめるポイントです。
ソファシートになっていることで、なにかすぐにチームで話し合いたい時にその場でミーティングができます。少し離れた席でブレストをしているメンバーの声を聞いて、アドバイスすることも容易に。
一人よりも二人の力、二人よりも三人の力が合わさっていく、そんなイメージです。
個々で仕事をしていながらも、ひとつに繋がったソファシートに座っていれば自然と一体感を生むことができることも、ソファシートの利点です。

今回特に特徴的なのは、電話機収納スペース。
ソファ背面の一部にポッカリ穴が空いているのですが、このスペースに電話機をビルトインできてしまうのです。通常電話機はテーブルの上に置くことがほとんどですが、このスペースにビルトインすれば電話機はほとんど見えなくなります。
さらに複合機やシュレッダーも木のパネルで周りを囲い、存在感を消す工夫をしています。“オフィスっぽくない空間にしたい”そんな思いから、オフィスを連想してしまいそうな機器類は全て隠すようにデザインしているのです。

動と静を選択できる自由

オープンな空間はブレストやコミュニケーションを図るには恰好の空間ですが、本当に集中したい時に周りが気になってしまう時があることも事実です。
サテライトオフィスでは、一番奥の窓際にカウンター席を設けて「集中して作業ができる空間」を創っています。ソファエリアとの間に棚があることで空間を自然と仕切る役割を果たし、オープンながらも篭っているような印象に。
コミュニケーションの"動"と、一人集中する"静"が空間の中に同居することで、自分がその時に本当に必要な働き方を選択できるのです。

ポイントは集う仕組み作り

今回のサテライトオフィスの働き方を導入するにあたり、運用方法もポイントとして工夫を重ねました。
ただ場を設けるだけでは目的に沿った使用方法がされるかどうかはわかりません。自然と目的としている機能を発揮できる仕組みづくりが重要なのです。
大阪オフィスは毎日インテシオ8Fに位置していますが、サテライトオフィスは2Fです。フロアが異なる空間を行き来しやすいように、なるべく荷物は少なくできるようPMはモバイルロッカーに変更しました。
モバイルロッカーという限られた収納空間に完結する為、かなりのペーパーレス化を図ったのです。
そして、モバイルロッカーを8Fのフロアに設置。そうすることでモバイルロッカーを基点に出入りすることになり、サテライトオフィスで働く日であっても必ず8Fフロアに入ることになります。
フロアが分かれても、組織としての繋がりを保つ。そんなことも8Fにモバイルロッカーを設置した目的でもありました。

進化したワークプレイス

オフィスとは思えないような空間に敢えてデザインすることで、従来の「働き方」に革命を起こすことができます。白い壁・天井・煌々と光る蛍光灯の空間、そしてその下でただ並べられたデスクに座り作業できる空間が従来のワークプレイスでした。
働き方が多様化し、創造というカタチのないものに価値が問われる現代だからこそ、私たちは従来の「働く場」と「働き方」に変化を起こす必要があります。
ヴィス大阪サテライトオフィスは、移転でも増床でもない新しいオフィス拡張の在り方です。
CIを保ちつつ、さらに常に進化した働き方ができるサテライトオフィス。
『上質感・本物志向・機能美』を徹底的に突き詰めたこの空間に、是非足を運んでみてください。