何度でも来たくなる図書館「みんなの森 ぎふメディアコスモス」
こんにちは! 名古屋最年長のcozyです。
今回は、2年前に岐阜県にオープンした、岐阜市立中央図書館、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」を紹介したいと思います。
名古屋からほど近い岐阜県には、実は隠れた名建築がたくさん存在します。
・岐阜市市民会館は、巨匠 坂倉準三建築研究所の設計
・アピタ岐阜店は、イタリア人建築家アルド・ロッシの設計
・長良川国際会議場は、安藤忠雄建築研究所の設計
・マルチメディア工房は、今をときめくSANAAの設計
・ソフトピアジャパンセンターは、建築界の重鎮、黒川紀章の設計
・養老天命反転地は、荒川修作+マドリン・ギンズの設計
・テクノプラザは、リチャード・ロジャースの設計
・北方町生涯学習センターきらりは、磯崎新アトリアの設計
・瞑想の森/市営斎場は、伊東豊雄建築設計事務所の設計
などなど、ざっと数えただけでも、これだけの名建築が存在します。
そんな岐阜県の市内中央部に、「ぎふメディアコスモス」は、2015年7月にオープンしました。
設計者は伊藤豊雄建築設計事務所。マテリアルに木材を多用することで、自然豊かな町である岐阜をイメージづけた建築です。現代建築の近未来的な要素もありながら、ぬくもりを持ち合わせたインテリアは、非常に落ち着いた空間にもなっています。
内部に入って、まず驚かされるのが、天井の木組。東濃ヒノキの木材で実際に編み上げて作られていて、流線型のやわらかなイメージはもちろん、ところどころに点在する天井の「抜け」がこの建物の空調システムと連動していると聞いて、非常に感銘を受けました。また館内に一歩足を踏み入れると感じる木の香りは、人を癒す効果のあるフィトンチッドと呼ばれる成分から来ているそうで、素晴らしい安らぎのデザインだと感じました。
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天井の木組と連動して存在する「天蓋」は、空間を緩やかに区切るように存在し、屋根の下でゆっくりと時を過ごす家のような感覚で、非常に気分を落ち着かせる効果があると感じました。
サイン計画も非常に秀逸。壁につけられた、輪っかのような形状のサインが、空間の中で非常に効果的に配置され、視認性も計算されたサインだと感じました。床面にも、図書の分類がわかるよう、さりげなく方向を示すサインがあったりと、これまた空間の中で、非常に効果を発揮していて、オフィスデザインでも取り入れられる要素だと感じました。
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ディテイルにも気を配られていて、1Fに設置されていた可動式のタタミベンチが、金物で簡単にジョイントできるようになっているなど、館内全体に細やかな気遣いが感じられました。
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今回の訪問では、久々に建築の素晴らしさを感じると同時に、デザインの力を感じることができました。
今後も、日本はもとより、世界の建築やインテリアにアンテナを張り、積極的に現地を訪れ、その空気感を感じて、オフィスデザインに生かしていきたいと思います。
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