おしゃれなオフィス内装をつくる3つのポイントと工事費用の相場
【新オフィス】各スペースに必要な設備と求められる機能
新しいオフィスにはなにが必要ですか?
エントランス?会議室?社長室?そもそもなにが必要かわからない・・・という場合もあるかもしれませんね。
多くのオフィスで求められるスペースと必要な内装工事内容は下記の項目になります。
エントランス
エントランスはオフィスの印象を左右する、オフィスの顔ともいえる場所です。会社のロゴやコーポレートカラーなどを取り入れた、自社の雰囲気に合うデザインを考えると良いでしょう。
必要な設備・機能は会社ごとに異なりますが、一般的には以下のようなものが設置されます。
・ロゴサイン
・受付カウンターの設置
・受付電話などの設置
・空間及びサインを照らす照明
・会議室や執務室を仕切るパーテーションや造作壁、ドアの設置
社員や来客が不便さを感じないように、オフィスまでの動線やカウンターの位置などに配慮しましょう。
来客が多い場合は、ソファやテーブル、コンセントなども用意しておくと来客が快適に過ごせます。また、セキュリティ(入退管理)システムや防犯カメラを設置するなど、防犯対策も徹底しておきましょう。
会議室
会議室に必要な内装工事は、以下のとおりです。
・パーテーションや造作壁、ドアの設置
・電源、電話、LANなどの配線
・会議用モニターなどの設置
会議室は使用目的に合わせて内装を作る必要があります。会議の参加人数や防音性の有無などを考えたデザインを考えましょう。
会議の雰囲気に合わせて、照明の色を変えるのもおすすめです。昼白色は活発な議論をしたいとき、電球色はリラックスした話し合いをしたいときに向いています。
また、オフィス家具は固定せず、用途に応じて対面形式・口の字形式・コの字形式などにレイアウトを変更できるようにしておくと便利でしょう。
社長室、上長室
社長室、上長室に必要な内装工事は、以下のとおりです。
・パーテーションや造作壁、ドアの設置
・電源、電話、LANなどの配線
パーテーションや造作壁はスチールや石膏ボードなどにするのではなく、ガラス壁など透明性が高いものにするのもおすすめです。なかが見えると困る場合はガラスフィルムを貼ると、オープンな雰囲気とプライバシーを両立しやすくなります。
また、社長室、上長室は社員との距離が生まれないように配慮します。執務スペースとの距離が遠いと、隔たりができてコミュニケーションを妨げるおそれがあるためです。
重要な取引先の担当者や顧客を招く可能性がある場合は、企業イメージに合った家具を選ぶなどインテリアにもこだわりましょう。
ワークスペース
ワークスペースに必要な内装工事は以下のとおりです。
・パーテーションや造作壁、ドアの設置
・電源、電話、LANなどの配線
ワークスペースでは、できるだけ無駄な動作を減らして作業効率を高める工夫をします。社員が効率的に働ける動線を確保するには、以下の3つを意識します。
・移動がしやすい(行き止まりがない)
・設備、機器へのアクセスがしやすい
・安全性が担保できる
メインの動線を明確にして、袋小路や複雑な動線がないかをチェックしましょう。火災などが起きた場合の避難経路も大切です。
また、最適なデスク間の幅は180cmといわれています。デスクと壁の間は120cm~140cm程度確保しましょう。逆に、通路としての機能が必要ない空間であれば90cm程度の狭い幅にしておくと良いです。
オフィスの最適な通路幅については以下の記事もご覧ください。
「通路幅」は快適なオフィスのポイント!最低でも確保すべきスペースは?
リフレッシュスペース
リフレッシュスペースに必要な内装工事は、以下のとおりです。
・パーテーションや造作壁、ドアの設置
・パントリー、カウンターなどの設置
・水回りなどの設置
リフレッシュスペースは、ワークスペースとは異なる雰囲気の内装をつくることがポイントです。うまく気分転換ができて作業効率が上がり、生産性の向上につながります。
テーブルや椅子だけでなく、パントリーやカウンター、水回りもあると便利です。植物を置くなどして、開放的でリラックスできる雰囲気を演出すると良いでしょう。
内装は理想のオフィスイメージからも考える
パーテーションやドア、電源といった必要な設備だけを考えるのではなく、どのようなオフィスにしたいのか、理想のオフィスイメージからも内装を考えてみましょう。
コミュニケーションを活性化したい
社内のコミュニケーションを活性化したい場合は、以下のようなスペース・設備を取り入れるのがおすすめです。
・ファミレスブース(ミーティングスペース)
・リフレッシュスペース
・フリーアドレス
また、「色彩心理」という言葉があるように、色には心理的効果があります。内装に取り入れるなら、親しみやすさを感じさせるオレンジや黄色、または心を落ち着かせる茶色などもおすすめです。
生産性を上げたい
生産性をアップさせたい場合は、以下のような個室ブースや設備を設けて、社員一人ひとりが集中しやすくなるよう工夫しましょう。
・集中ブース
・パーテーションなどの仕切り
・リフレッシュスペース
造作壁やパーテーションなどで個室のような空間を作ると、作業に集中しやすくなります。また、リフレッシュスペースを充実させると気分転換しやすくなるため、作業効率がアップするでしょう。
オフィスの狭さを改善したい
オフィスの面積は広げられませんが、以下のようなスペースを設けるなどして内装を工夫すると、オフィスの狭さを解消できる可能性があります。
・フリーアドレス
・複数の用途で使用できる共有スペース
・明るい色の壁紙や天井、床
たとえばフリーアドレスを導入すると、出社していない社員のスペースを会議や研修で利用するなど有効活用できます。
会議室、休憩室など用途を限定せず、さまざまな用途で使用できる共有スペースを作るのも良いでしょう。また、壁紙や天井を白や水色などの明るい色にすると、空間が広く見えます。
おしゃれなオフィスにしたい
おしゃれなオフィスにしたい場合は、まずコンセプトを明確にしましょう。カフェのようなリラックスできる雰囲気にしたい、スタイリッシュで革新的なイメージにしたいなど、方向性を考えたうえで内装を決定します。
おしゃれなオフィスにするための工夫ポイントは、床、壁、照明です。床と壁はオフィス内で大きな面積を占めるので、どのような色・素材にするかでオフィスの雰囲気が変わります。
リフレッシュスペースに間接照明を取り入れたり、昼光色の電灯でクールな雰囲気を演出したりと、照明の使い方も工夫してみましょう。せっかくの雰囲気を壊さないよう、インテリアやオフィス家具にもこだわりたいところです。
企業のイメージとデザインを合わせることも重要です。たとえばリラクゼーショングッズを制作・販売する企業のオフィスで、主張が強い色を多用していたり斬新なデザインを取り入れていたりすると来客は違和感を覚えるでしょう。
企業のコンセプトや事業内容に合った内装を考えてみてください。
以下のようなデザイン事例もあります。
【株式会社オンライン様】
【株式会社NTTデータ スマートソーシング様】
【株式会社アイキャスト様】
オフィスの内装工事費。その工事内容とは?
地域差はありますが、オフィスデザインを行う際の内装工事(家具工事も含む)の相場は、30万円/坪~40万円/坪程度といわれています。さらに、ビル指定業者工事(坪10~20万)が別途かかります。
例えば、50坪のオフィスであれば50坪×(30万+10万)=2,000万円(税抜)程度が、平均内装工事単価となりますね。
それでは具体的にはどのような工事が行われるのか、内装工事の内容について見ていきましょう。
仮設工事
足場、養生シート、など、工事中作業をスムーズに行うために設ける一時的な施設や設備を組み立てる工事や、その為に必要な資材のことです。工事中に発生した資材・部材の処分費や毎日の清掃費用なども、仮設工事費の項目としてあげられます。
軽鉄及びボード工事
軽量鉄骨(LGS)と呼ばれる骨組みとプラスターボード(PB)と呼ばれる石膏ボードを貼る工事のことです。軽量鉄骨のサイズは通常65×45mm、プラスターボードは12.5mmの厚みで、軽量鉄骨を挟み込むようにプラスターボードを両側から貼ります。これが所謂、造作壁の基礎となります。
建具工事
建具は世間一般では「扉」を指し、扉に纏わる部材を用い設置する工事のことです。建具の主な種類はスチール製・アルミ製・木製・ガラス製で、メーカーからの既製販売品か、イチから設計し造作するかのどちらかになります。造作扉よりも既製品の方が、建具工事単価を抑えることができます。
建具を設置する為には、建具を囲う建具枠、建具を吊り開閉の調整をする金具(ドアチェック)の設置工事が伴い、それら付帯工事も建具工事に含まれます。セキュリティレベルによって、建具に電子錠を設置する事も可能ですが、その場合別途セキュリティ工事が発生します。
内装工事
床・壁・天井の表装仕上げをする工事です。主にはクロス(壁紙)、塗装、化粧シートがあげられます。オフィスでは壁に対してクロス貼りにて仕上げを行うことが多く、AA級クロスがスタンダードです。
床の仕上げは通常タイルカーペット仕上げになっていますが、デザインによってはさらに上代の高いタイルカーペット、塩ビタイル、フローリング、畳を用い仕上げます。その場合、内装工事単価は高くなります。
表装工事
表面の仕上げ工事全般を指し、内装工事の一部です。よりデザイン性の高いヴィスのデザイナーズオフィスでは、表装工事が必要なケースが多いです。例えば、内装工事でクロス仕上げをした後、ロゴサインを取付けるサイン工事、演出の為のミラー取付工事、意匠としてのタイル取付などが表装工事です。内装工事単価を見直す際、最初に目を向ける工事項目でもあります。
パーテーション工事
スチールやアルミで造られたパネルを組み立て設置する間仕切り工事です。スチールパーテーションの芯材はプラスターボード材の為、造作壁と同等の遮音性があります。アルミパーテーションの芯材はハニカムコアという、段ボールのような素材で構成されているため、遮音性は低くなりますがスチールパーテーションより内装単価を抑えることが可能です。パーテーションは独立式、固定式、可動式があります。オフィスの内装工事費を抑える3つの方法
もちろん、どの程度デザインを入れるかでも大きく前後してきますので、もし内装費を抑えたいのであれば単価の低い内装材を使うこと、デザインを見直すこと、契約前であればビルを見直すことをお勧めします。
予算に合わせて内装素材を選ぶ
スタンダードなタイルカーペットに比べ、デザインが施された商品や毛が切りっぱなしになっておりフカフカの踏み心地を得られる商品などは相場が高くなっています。
さらに、タイルカーペットではなくタイルやフローリングを使用すれば、かかる費用も増えるでしょう。
予算感に合わせ素材の変更・選定することも重要です。
デザインを見直す
さらに費用を抑えたい場合は、デザインやレイアウトの変更を視野に入れましょう。例えば、天井までの壁がある会議室を4つに設計していたところを3つにし、1つは高さ2m程度の壁の会議室にする。そうすれば、発生してくる“設備工事”の項目が減り必然的に減額に繋がりつつ、デザインの変更は最小に留めることができます。
大きくデザインを変えることなく小さな工夫で内装費単価を抑えることもできるのです。
相見積もりをする
内装工事の費用は工事会社によって異なります。内装工事費を抑えたいなら、複数の工事会社で相見積もりを取って費用を比較しましょう。
このとき、費用が極端に安い会社や高すぎる工事会社は避けるのが賢明です。
内装工事には人件費や資材費など、いろいろなコストがかかります。それにもかかわらず、極端に金額が安いということは、どこかにそのしわ寄せが来るのです。例えば、素材が安価だったり、施工が短期間で手抜き作業になっていたり、費用分に含まれていない必須の作業があったりなどです。
反対に金額が高すぎる場合は、余分なオプションなどが上乗せされている可能性があります。例えサービスが良かったとしても、相見積もりの段階で実際のクオリティを見ることはできません。具体的な説明をしてくれなかったり、対応がずさんだったりする業者は避けましょう。相見積もりは、悪徳業者を見分けるのにも役立つのです。
正しく内装工事費単価を知り、賢く創る
内装工事費は決して安いものではありません。
オフィス移転や改装の際に内装工事で発生する工事項目と相場単価を知り、計画的なオフィスデザインをしていくことが、引いては会社の経営にも繋がります。会社の大切な資産を計画的に運用しましょう。
ヴィスはオフィスのプロです。B工事(※)の単価費用のご相談から、オフィス内装工事費用を抑えるコツまで、お力になりますよ。
(※)B工事・・・借主が要望して行う工事のこと。空調設備、排水・排気、防水設備、分電盤などの工事が含まれる。
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