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2020.8.18

CULTURE

話題の商業施設「ミヤシタパーク」から見る空間デザインのトレンド

こんにちは。おだしです。

本格的に夏本番ですね。暑くて溶けそうです。


今回は、最近オープンしたミヤシタパークに行ってきたので、
「最新の商業施設から見る空間デザインのトレンド」について考えていきたいと思います。

まずはミヤシタパークの簡単な概要から。
ミヤシタパークは渋谷の宮下公園がリニューアルされ、公園・商業施設・ホテルが一体となった4階建ての複合型施設です。
全長は約330mからなり、約90店舗が出店しています。
オープン当初から人で賑わい。渋谷の新たなランドマークになりつつありますね。

ではさっそく本題の「空間デザインのトレンド」についてお話ししていこうと思います。
空間デザインもあくまで「デザイン」なので、ある程度トレンドがあります。
そのトレンドを掴むうえで重要なのが、最新の「商業施設」の空間デザインです。

そのため空間デザイナーたちは商業施設がオープンすると、トレンドを体感するため足を運ぶことが多々あります。
(壁をやたら触ったりしきりに天井を眺めている人は大抵その界隈の人であることが多いです。)

以上のことを踏まえてミヤシタパークの内装を見てみましょう。

まずは外観。「ガルバリウム鋼板」という外壁や屋根材に使われる建材を中心に使用し、無骨ながらもスタイリッシュなデザインを演出しています。

このデザイン基調は施設内も基本的に同じで、動線上の床をモルタル、天井をスケルトン仕上げにすることにより、抜け感と同時に洗練された印象を与えています。

また共用部の各エリアごとの天井に注目すると、全体的な素材感は統一されているものの、
意匠を凝らしたデザインが施されており空間ごとに飽きがこないような設計になってるのが伺えます。

細かい建材だけを見ると冷たい印象ですが、照明に暖色のものを使用されていたり、エスカレーター上の天井にはパークらしい鮮やかな花模様の意匠が施されていたりと、全体的に見事な調和をもたらしています。

今回は撮影がOKだった共用部を中心に見てきましたが、
以上のことから空間デザインの大きなトレンドとして、
「無骨さとスタイリッシュさを兼ね備えたインダストリアル(工場的)デザイン」が見受けられるのではないでしょうか。

実はこの流れ自体は2-3年ほど前から続いており、空間デザインのスタイルとして確立されているといえるでしょう。
(渋谷スクランブルスクエアや渋谷パルコもこのスタイルを踏襲しています)

このようなスタイルが人気な理由として、あくまで個人的な考えですが、
天井を抜くなどして敢えて素地を表しているようなデザインにすることで、
テナントごとの色が出しやすくするためかもしれません。

皆さんもお買い物がてら施設内を見渡して、空間デザインのトレンドを感じてみてはいかがでしょうか。

以上、おだしでした。