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2017.6.23

CULTURE

【オフィスぶらり】従来のオフィスから暮らすように働く快適な空間へ。
株式会社オリバー東京本社オフィスのリニューアルしたオフィスへ行ってきました。

株式会社オリバーが展開するオフィス家具カタログ ”創造力を解きはなつPLAY。心躍るWORK”=「PLAY WORK」のVOL.2発刊及び、オリバー東京本社オフィスリニューアルを記念してオフィス見学FAIRが開催されていました。総合インテリアメーカーであるオリバーが創り出す新たな”働く空間”とは。
体感型オフィスをぶらりしてきました。

働くとは常に新しいものを見つける旅である

まずは大幅リニューアルを遂げた5Fフロアにお伺いしてきました。
こちらのフロアコンセプトは『街から飛び出たJourney』とのことで、所々に”旅”や”冒険”を感じさせるポイントが。空間デザインとしては冒険をイメージさせるワイルドさを全面的に意識されたそうです。確かに色合いがアースカラーで統一されていてどこかジャングルにいるような気持ちに・・・。
床材や家具だけでなく、柱に施されているクロスも錆のようなデザインになっていて正にワイルド仕様でした。
写真左側に写っている黒い壁のような箇所は、実はキャビネットの背面なんです。
ハイキャビネットとローキャビネットを背合わせに置くことで、ハイキャビネットの背面が見えてきますよね。そこに黒板仕様のシートを貼ったそうです。通路で立ちながら軽くミーティングする際に活用できたり、インテリアデザインの一部としてデザインを描いたり用途は様々。
そしてこちらのキャビネット達は、約50年ほど前に購入された家具らしいです。全然そんな風に見えない!!のは、キャビネットの上に木目のシートを貼っているから。古めかしいデザインの家具でもシートを貼るなどのリノベーションをすることで見違うように変身してくれるので、オススメですよ。
ヴィスでも以前使用していたフリーアドレスデスクに濃さの異なる木目シートを貼って空間のカラーデザインをしています。もちろんこれが行えるのは物持ちの良さゆえ!みなさんが大切に使われていた証拠ですね。

異素材を組み合わせることで生まれる相乗効果

ワークスペースで拘られた点のひとつが”異素材MIX”だそうです。
異素材MIX、もう今年のトレンドの定番になりつつありますね。家具での異素材MIXが今年流行っているのですが、もちろん家具だけに収まりません。空間デザインでもそうです。
オリバーさんではタイルカーペットと塩ビタイルの床材で異素材MIXを楽しまれていました。もちろん今までもひとつの空間にタイルカーペットと塩ビタイルを使用することはあったのですが、その場合は素材と素材が接する面に見切り材などをよくいれていました。「ここで空間が仕切れますよ」と云わんばかりに。
しかし、オリバーさんでは異素材たちが融合するようにとても自然にデザインされていました。気がついたら足裏の感覚が違う・・・というイメージ。
まさに体感型オフィス、ですね。
そしてもうひとつアピールしたいのが、左端に見切れつつ写っているデスク!
こちら今世界中で流行っている上下昇降式デスクです。シックな木目が珍しいですよね。幕板もついているので、デスク下の配線ぐちゃぐちゃ・・・というのもあまり目立ちませんよ。

意図した空白、意図した動き

ワークスペースの全容はこんな感じでした。(写りきっていないですが・・・)
ワークスペースの中央を中心にデスクが斜めにレイアウトされていましたよ。斜めにレイアウトされることで動線に少し余裕が生まれ人が行き来しやすくなります。
人が行き来しやすい=往来が増える=人が交わる=コミュニケーションが生まれる と、スムーズな動線はワークスペースに動きを生みだすことができるんです。
そして、斜めレイアウトの基点となっている中央にはマグネットスペースとして矢倉がいくつか組まれていました。テントのようなカーテンがひかれているエリアですよ。
矢倉の上部には、グリーンが巻かれていたり、カーテンがひかれていたり、なんだか高貴な中庭の装い。このエリアにいるだけで、モチベーションがあがりそうです。

デザインを加えると途端に異空間に連れていける

見てください。上部にグリーンがあるだけで、その一体が一気にメルヘン・・・
いえ、オシャレな空間になっています!!可愛い。
皆さんが囲っているテーブルは上下昇降式のテーブルで、ちょうど立ちmtgができる高さにして使用されていました。立ちmtgって意外と集中できて効率がいいんですよ。
ヴィスでも立ちmtgができるスペースはかなり人気でいつも埋まっています。そしてさらに驚きなのが、こちらのテーブル天板はホワイトボード仕様になっているんです。立ってmtgしながら、考えをテーブルに書いてアウトプットできる。
正にブレスト向きのmtgエリアですね。
お伺いしている時も活発な議論がされていました。ここで創造力と解きはなつ家具が生み出されているのかな。

機能をデザインしより快適に機能する

矢倉の中にレイアウトされていたmtgセットです。
ひとつひとつのテーブルが台形になっていて、組み合わせることにより大人数対応のmtgテーブルとなります。
こちらのテーブルはスタッキング可能なことはもちろん、4本脚が全て並行ではなく2本ずつ高さ違いで設置されているので、スタッキング後は重ねて収納することが可能なんです。
昨今、ホームユースの家具が流行っている中、写真にあるような木目のテーブルや木素材の椅子など、様々なメーカーさんにても展開されていますよね。でもオフィスで使うには少し機能面で不便だったりするんです。
オリバーさんでは、デザインはホームユースデザインながらも機能はきちんとオフィス仕様になっている家具が多く、デザイン性が高く且つ機能的という製品が特徴的です。さすが、総合インテリアメーカーさん。

空間を余すことなくデザインする

こちらは壁面に固定して使用する収納型デスク。
通常時はテーブル部分が蓋のように閉まっていてとてもシンプルなBOXのようです。
壁に向かって一人集中したい時などに活躍しそう。必要な時に蓋を開けてテーブルにすれば良いので、スペース効率も良いですよね。
フリーアドレス制を採用される企業様が多くなっている今、オープンだからこそ一人で集中できる場所があることも大切です。空間デザインの邪魔にならないシンプルデザインなので、どの空間でも後から取り入れやすそう。

人間の行動心理を反映させたデザイン

三つ目の矢倉スペースはソファコーナーになっていました。ゆったりとした空間デザインイメージ。
そんな中でも特徴的だったのがこちらのソファ。一見普通のソファでは・・・!?と思いがちですが、よーく見るとクの字の形になっています。二人でこのソファに座ると自然とお互いに向き合う姿勢に。
横並びになって少し話し込んだりすると、お互い資料が見にくかったり話しにくかったりします。夢中で話しをしている内に、どちらかが自然と内側へ向いて話をしていませんか?
人の話を聞く=顔を見るので、気がついたら少し内側に向き合っているはずなんです。その行動学をもはや事前に家具で機能させてしまったんですね。
最初からクの字で内側に向き合えるので、話がしやすい、資料も見やすい。少しの工夫でこんなにも快適になるなんて。デザインの力を見せてもらった気がします。

オフィスにも優しい家具は地球にも優しい

ワークエリアにレイアウトされていたフリーアドレスデスクです。
突板木目のデスクもありましたが、こちらはリノリウム天板というもの。リノリウムは、亜麻仁油、ロジン(松脂)、木粉、石灰粉、天然色素などの天然の原材料からつくられているものです。使用後廃棄しても生物分解され土に還るかなりエコ素材。触り心地も柔らかく、人にも地球にも優しい家具です。
カラーバリエーションも豊富で、デスクでは珍しいカーキやオレンジ・スカイブルーなどを天板にできるんです。これはかなりカラー遊びの幅が広がりそうですね。
さらには、天板カラーと配線口の蓋カラーを変えることも可能。オリバーさんでは、天板をカーキ、配線口の蓋がボルドーカラーの配色になっていました。
一色使いよりも、色を組み合わせたほうがデザイン性が高まりますよね。オシャレ。

ワークとカフェが融合した先

もちろん天板の木目もありました。メラミン天板ではなく突板天板なので風合いが本物の木っぽい。
個人的にオリバーさんの好きなポイントはココで、フリーアドレスデスクの天板で突板天板があるところです。機能はオフィス什器なのに、デザインがホームユース家具なのでオフィスに使ってもオフィスっぽさがなくなるんですよね。
今流行の「カフェ風オフィス」にピッタリなんです。
またVOL.2にあたり、バージョンアップしたのがユニット対応。
写真ご覧になられてなんだろう!?って思われた方も多いのではないでしょうか。
フリーアドレスデスクにチェアを組み込ませることができるのです。片面は通常のフリーアドレスデスクとして利用し、片面はソファ席のように横並びコミュニケーションが取れる席に。ひとつのユニットで多様な働き方をサポート出来ます。

目的に合わせて在り方を選ぶ

イスの形も様々で、先ほどのようなソファタイプで組み合わせることもできますし、一人席タイプを組み込むことも可能。一人で集中して取り組みつつ、向かい合わせのメンバーや斜め前のメンバーとも気軽にコミュニケーションが取れるんですよ。
もちろん片面だけ組み込みタイプでもOK、両面組み込みタイプでもOK。両面組み込みタイプになっていたら、もはやワークスペースというより本当にカフェみたいになりそうですよね。
内装から空間をデザインするのではなく、家具からも空間をデザインできることを実感します。

クラフトデザインの真骨頂

こちらはカコミシリーズの家具。
吸音材がはいったパネルで三方向囲われているこのスペースに入ると、一気に外界から隔離されたような感覚になります。全く聞こえなくなる、という訳ではないのですが、急に周りの音が小さく聞こえ、また背の高いパネルにより視界が塞がれ、別世界のように感じるのです。不思議ですね。
デザインもツートンカラーでボタンデザインが可愛らしく、今まで他のメーカーさんでは見かけなかったようなポップなデザイン。
女性目線から見ると、「そうそう、こういう可愛らしいデザインが欲しかったのよ!」と言いたくなります。シーティングのバリエーションも一人掛け(W810)・二人から三人掛け(W1720)とあるので、スペースの用途に合わせてサイズを選べます。

ちょこっとが大きな効果を生む

すぐ横の窓際はウォールベンチになっていました。
窓際のデッドスペースも無駄にしない工夫ですね。座席幅は通常より少し狭めで、座席高さもハイチェアくらいの高さです。
全てにおいて、「ちょこっと座っておしゃべりや休憩」などがしやすい寸法。意外とこのちょこっと席が使い勝手いいんです。
実際に座ってみましたが、足元に補助用のステップもついているので座りやすく安定していました。ステップがあるかないかで安定感が全然違うので、もしハイチェアのスペースを導入される際は是非ステップも一緒に検討してみてくださいね。

大人数でも一人でも

集中スペースもありましたよ。ファミレスコーナーにも使用されているパネルを応用して一人席集中スペースを作ることも可能なんです。
実はこのテーブル自立式で、単独でも使用可能。パネルはテーブルの周りに沿って置いているだけ。とってもフレキシブルですよね。
パネルカラーも1色でも、写真のようにツートンでもデザインすることができます。色を変えるだけでイメージがガラッと変わるので、バリエーションが豊富なのは嬉しいですよね。

固定概念を超えた機能

ちょこっと座るためによく用いられるスツール。
キャスター付は移動させやすいですが、普段使いする時にはコロコロ動いてちょっと気になる・・・。
でもキャスターが付いてないと持ち運びが大変・・・。
そんな要望にまるっとお答えするスツールがこちら。キャスターは付いていないんですが、スツールの脚に滑りやすい加工を施している為、移動させたい時には紐を引っ張れば簡単に持ち運び可能。
実際に持ってみましたがすごくスムーズに動きました。キャスターを付けずに運びやすくさせるなんて、想像を超えた創造。さすが総合インテリアメーカーのオリバーさん!(2回目)

安心の裏側には

こちらのフロアで最後拝見したのがイスの構造サンプルでした。
イスの中ってこんな感じの構造にしているのだそう。外側は柔らかいウレタンで、中心は硬いウレタン。ウレタンの密度を変えることで座り心地を良くしているのだそう。だからどのイスに座っても弾力があったんですね。
きちんと構造まで研究されつくしたデザインなので安心して使えます。さすが総合インテリアメーカーのオリバーさん!(3回目)

敢えてデザインを施す意味

さてフロアを移動する為に非常階段へ。
こちらのスペースも今回リニューアルしたのだそう。リニューアル前は非常階段は薄暗く怖い・・・というイメージで使うことに躊躇いがちだったそうなんですが、フロアごとに異なるデザインを入れ明るくポップになったことで抵抗感なく使えるようになったようです。
そして丸の中に数字が書かれていたんですが、なんとカロリー表記だそう。1F→5Fまで階段を使ったら上りで○○カロリー消費・下りで○○カロリー消費とわかるようになっています。可視化されていると階段を使う意欲も沸きますよね。
生活習慣さえもデザインする、そんな工夫がなされていました。

コンセプトに合わせたデザイン

3Fのフロアコンセプトは「Home」。
心安らぐほっと落ち着くフロアになっています。カラーリングも明るく楽しいカラーが中心に、それでも派手すぎない落ち着いたトーンなのでどことなくホッとする空間になっています。
床カーペットの張替えも、5Fとはまた異なったデザイン。通路を誘導するような導線デザインになっているので、無意識でラインに沿って歩いてしまいそう・・・。
床もデザインでこんなにも印象が違うんですね。

すぐに手に入れられる快適

簡単に取り付け可能な吸音パネルもありました。
裏面が磁石になっているのでスチールパーテーションの壁なら、冷蔵庫に磁石とつけるような感覚で簡単に取り付けられます。
造作壁の場合でも、家庭用のホッチキスさえあれば磁石の取り付けができます。とっても簡単。
パネルデザインも6角形と珍しいデザインで、壁に3?4枚取り付けてあるだけでもアートのように空間をデザインすることができますよ。少しの工夫でより空間が快適になる。ヴィスが目指すデザイナーズの考え方に通ずるものがあります。


ー暮らすように働くー
「PLAY WORK」もオフィススペースもパワーアップを遂げられたオリバー社。
柔らかい形状のデザインや家具を纏うファブリックまで、温かみの感じる家具ばかり。使っているうちにだんだんと気持ちが綻んでいく気がします。
まだまだ見所はたくさんありますので、気になる方は是非ヴィスメンバーにお声かけください。
フェアは7月7日までですが、オリバーさんのオフィス見学はいつでもお伺いできますので、喜んでご案内させていただきます。

次はどこにぶらりしようかな。
なっちむ