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2017.9.15

CULTURE

オフィスデザインはコンセプトありき。コンセプトから組織の在り方を見つめる。

コンセプトは「概念」「観念」という意味に加え、創造された作品や商品の全体に貫かれた骨格となる発想や観点という意味があります。ではオフィス創りをする際に、軸となる“コンセプト”を決めることでどのような効果を生み出すのでしょうか。

【関連ページ】
ヴィスのデザインコンセプトに基づいたオフィスづくり

オフィスの「デザインコンセプト」とは

オフィスの「デザインコンセプト」は、企業がデザインを通して何を表したいかを明確にする手段ともいえます。単に働きやすいだけのオフィス空間ではなく、企業が対外的に与えたいイメージなどを形にすることで、ブランディングを強化する狙いもあるのです。

オフィスを通して、企業が掲げる理念をはじめとするアイデンティティ「コーポレートアイデンティティ」の浸透を図ることができます。例えば、企業の基軸となる色やロゴデザインなどをあしらうことも、コーポレートアイデンティティを浸透させるデザインのひとつです。

オフィスデザインに寄って、コーポレートアイデンティティに基づく行動指針を社内外の共通認識にできる点は大きなメリットといえます。

オフィスのデザインコンセプトは、コーポレートアイデンティティを社内外にアピールするツールとして効果的に使うことが大切です。

「企業の想い」をカタチにする



コンセプトはオフィス創り、ひいては会社創りの基盤となるものです。常にコンセプトに立ち返り、統一された認識とデザインで構築していくことが経営戦略の一端を担うデザイナーズオフィスにおいては重要です。

オフィス変革のタイミングは、現状なにかしらの課題を抱え変わることが必要になっているタイミング。
「会議室が足りない」「増員で席数が足りない」等のオフィス機能の課題はもちろん、「縦割コミュニケーションしか発生していない」「理念が浸透していない」等の組織としての課題も然りです。

会社として現状どのような課題を抱えているのかにきちんと向き合い、今後どのような事業戦略を描き、どのような組織になっていきたいのか。それらを明確にするところから、デザインコンセプトは始まります。

コンセプトがデザインの指針になる



「オフィスのデザインコンセプト」は、単に「ハイクラスホテルのようなデザイン」や「公園のようなデザイン」等の見た目のデザインイメージを意味しているのではなく、「そのオフィスから伝えたい事、実現したい事」等の企業の想い・軸を意味しています。

「来訪者におもてなしの心を感じてもらいたい」「企業としての安心感を表現したい」「社員が誇りに思えるようなハイブランドのイメージを持たせたい」そんな想いから、結果として「ハイクラスホテルのようなデザイン」が出来上がったりするのです。

オフィスにデザインコンセプトを設定するメリット

オフィスにデザインコンセプトを設定する際は、順序を正しく守る必要があります。オフィスデザインのコンセプトフローは以下のとおりです。

    1. プロジェクトチームの結成


オフィスのデザインは、経営陣だけでなく社員にも積極的に参加してもらい話し合います。職種や部署ごとのリーダーや経営陣も含めて20名程度が理想です。

    2. 自社のコーポレートアイデンティティを再確認または固める


もっとも大切な部分なので時間をかけてじっくり話し合います。コーポレートアイデンティティが固まっていないと、オフィスデザインに反映させることが困難になります。そのため理念を固めてからコンセプト決めに移りましょう。

    3. コンセプトを言語化し、デザインイメージを落とし込む


自社の使命や将来像に注目し、オフィスとはどうあるべきかを考えて言語化します。また、同時にオフィスに必要な機能やデザインについて具体的に考えることも必要です。企業風土や社員の働き方などを考慮しながら落とし込むことが大切です。

これらの工程を踏むことで、オフィスにストーリーが生まれ、自社の経営理念を反映した空間になります。

そうすれば、あらゆる方面でメリットが表れてくるのです。ここでは主なメリットを紹介します。

採用力の向上



オフィスのデザインは、説明会や面接で訪れる求職者の心境に大きな影響を与えます。採用担当者が求職者にオフィスのコンセプトや背景を説明することで、企業の理念やアイデンティティ、オリジナリティを伝えることができます。

同じ理念やアイデンティティを伝える際、紙に書いてあるものや壁に掲げてあるものを見るよりも、実際にコンセプトに沿ったオフィスを見た方が印象に残りやすいものです。

コンセプトに沿ったデザインオフィスと企業のアイデンティティへ共感してもらえる求職者であれば、自社に合った人材である可能性が高まります。

社員エンゲージメントの向上



社員のエンゲージメントの向上も大きなメリットです。社内にオフィスのコンセプトやその背景を伝えて共通認識とすることで、社員が企業に愛着を持って働くことができます。

また、コーポレートアイデンティティが詰まったオフィスで働くことで、帰属意識が高まりやすくなり社内に一体感が生まれるのです。

自社の理念に沿ったオフィスは、その企業の働き方に合ったオフィスともいえ、社員にとって働きやすい空間であると考えられます。居心地の良い空間で働くことで、効率アップやエンゲージメントの向上につながり、企業全体の生産性を底上げできるのです。

オフィスのデザインコンセプトの例

オフィスのデザインコンセプトを明確にすることで表現できるものは、エントランスを含む空間デザインだけではありません。オフィスのデザインコンセプトが明確になることで、「働き方」までも改革を起こすことができるのです。

例えば、移転前まではスタンダードな対向式レイアウトをしていた企業様が、移転というオフィスが変わるタイミングで「よりメンバーの創造力を最大化させ、新しい価値を生み出せる組織になる」ことを目指されたケースでは、オフィスデザインコンセプトを【MEGURU】とし固定席からフリーアドレスへと働き方の変革を実施しました。
“MEGURU(巡る)”をオフィスで創りだすことで、メンバー同士の偶発的なコミュニケーションを活性化させ、メンバーの創造力の最大化に繋げたのです。

部署や部門の垣根を自然と越えられるフリーアドレスという働き方のデザインはもちろん、オフィスレイアウト自体も楕円状にし、デザインコンセプトに則った動線になるように空間をデザイン。エントランスの意匠デザインも、コンセプトに基づいてR型のデザインを基本とし、視覚からもデザインコンセプトを感じられるオフィスとなっています。

オフィスのデザインコンセプトは目に見える意匠デザインだけではなく、人の動線、働き方の軸にもなり、目指したい組織の在り方の軸ともなるのです。

ヴィスで実現するデザインコンセプトに基づいた理想のオフィスづくり。

ヴィスでは、案件をいただいた際に最初に行うのはプロジェクトメンバーでのキックオフミーティングです。

「どのような部屋に何が必要なのか」というオフィス機能の面を基本に、「クライアント様が現状どのような課題を抱えておられ、今後どのような組織を目指していきたいのか。」「そして、それを実現するためにオフィスをどう変えていくか」をプロジェクトメンバーで見つめていきます。

ヴィスで提案するすべての案件ひとつひとつに対しミーティングを行い思考を繰り返します。そうすることで、ひとつひとつのクライアント様にしかない唯一無二のオフィスデザインコンセプトを立てることができるからです。
理想の組織を創り出すための理想のオフィス創りができる秘訣は、このキックオフミーティングにあると言っても過言ではないかもしれません。

オフィスづくりは経営そのもの。

明確な目標実現や課題解決を目指し、デザインコンセプトに則って創られるデザイナーズオフィスは、もはや単なる箱ではなく経営資源です。

「このような組織を目指したい」「メンバーにはこのような気持ちで働いてもらいたい」

そんな会社の想いを体現できるのが、デザイナーズオフィスです。オフィスでの支出はコストではなく投資として、効果的にオフィス創りと向き合っていきましょう。

オフィスつくりは経営そのもの。

明確な目標実現や課題解決を目指し、デザインコンセプトに則って創られるデザイナーズオフィスは、もはや単なる箱ではなく経営資源です。

「このような組織を目指したい」「メンバーにはこのような気持ちで働いてもらいたい」

そんな会社の想いを体現できるのが、デザイナーズオフィスです。オフィスでの支出はコストではなく投資として、効果的にオフィス創りと向き合っていきましょう。