最近のオフィスでは何が流行っているの?気になるオフィスのトレンド
今をときめくIT企業のオフィスがテレビで紹介されたり、キラキラ女子の一日を追ったオフィスレポートが雑誌に特集されたり、ずいぶん前からオフィスデザインが社会の気になるキーワードになっているのは明らかです。さらには「働き方改革」が推進され、今まで以上にオフィス環境に対する意識が高まり、なかでもワークスタイルを変えるレイアウトや社員の満足度を向上させるデザインに注目が集まっています。
そんなみんなが気になるオフィスデザインにも、トレンドがあります。それは、その時代、その求められる働き方によって、オフィスの用途や存在が変化するからです。
現在の大きな流れとしては、「オフィスだけれどオフィスではない場所」が求められる傾向にあります。だからといってそれは、決して、ただオシャレなカフェや高級感あふれるホテルのようにデザインをされた場所というわけではありません。
あくまでワーカーが仕事をする場所として、これまでのデスクとチェアが並べられ、会議室が用意されている”オフィス”ではなく、仕事がしやすい、コミュニケーションが取りやすい、働く人が働きやすい、そんなデザインや機能を持ち合わせたワークプレイスが求められています。
それでは、今実際に流行っているオフィスデザインやファシリティはどんなものがあるのでしょう?お客様の実際のご要望などをふまえていくつかご紹介します。
用途は無限大!働き方を大きく変える"フリースペース"
フリースペースとはその名のとおり、"自由に使えるスペース"のことです。
仕事をすることもでき、打合せもでき、来客にも使えるような、多目的なスペースのことを指します。
最近のトレンドとしては、オフィスのエントランスに近い場所に位置しており、もしくはこのフリースペース自体をお客様を迎え入れる大きなエントランスホールとしてゾーニングすることが多いです。
フリースペースには、大小さまざまなテーブルセットが置かれています。
一人ひとりが黙々と作業をするためのダイニングテーブルや、3人程度でサッとミーティングができる丸テーブル、来客対応ができるソファセットなど、種類や材質、定員数などを揃えず、多種多様に取り揃えておくことで、どんなシチュエーションにも対応することができます。ワーキングをする場合も、今日はソファの気分、今日はダイニングの気分など、その日の気分に合わせて選択することができます。
また企業によってはこのフリースペースに大きなモニターやプロジェクターを設置して、大人数で使えるセミナースペースとして利用できるようにしている場合もあります。月に一度の全社員が集まるミーティングに使ったり、社外の人を呼んでの交流会や研修などを開いたりとその使途はさらに拡大します。
トレンドのフリースペースはワークスペースであり、リフレッシュスペースであり、また会議室としても、応接室としても使えて、さらにはセミナールームやコミュニティ広場にもなる、オフィスの中でもとても重要なスペースとして存在してます。
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癒しとオシャレ感を同時に与える"グリーン"の重要性
オフィスに観葉植物を置くことは珍しくありませんが、オフィスのデザイン自体にグリーンをふんだんに取り入れることもトレンドになってきました。グリーン自体がオフィスデザインのコンセプトになることもしばしば。
たとえばパームツリー(ヤシの木)やモンステラなどのように、その存在だけで南国をイメージさせる植物をデザインに取り入れると、ハワイをコンセプトとしたオフィスにピッタリですよね。
また、グリーンにはストレスの緩和やリラックス効果などがあるので、社員のメンタルヘルスの取組みへも繋がります。リラックスした状態では、コミュニケーションも円滑になり、新しいアイデアも生まれやすくなります。
グリーンの取り入れ方としては、壁面に施したり、天井や照明器具に吊るしてみたり、造作テーブルに埋め込んでみたりと方法はさまざまです。小さな規模からでも導入できるのも良いところですね。
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実はみんなが憧れている、"スケルトンタイプの天井"
内装の業界で「スケルトン」という言葉は頻繁に聞かれますが、これは内装の仕上げ作業を行なっていない状態のことを指します。つまりは、壁や床はコンクリートむき出しの状態で配管なども丸見えになっています。
スケルトン天井とは、通常であれば化粧ボードなどで綺麗に仕上げられている天井を、あえてボードをとりはらい、天井内部に隠されている空調機や配管を露出させている天井のことです。
カフェやレストランの飲食店では以前からよく見られる内装です。なので、オフィスの天井をスケルトンにすることによって、オフィスというイメージではなく、まるでオシャレなカフェのような空間に演出することができます。
また、スケルトン天井にすることによって、天井高が50cmから1m以上高くなるので、より開放的に広い空間に感じることができます。
ただし、スケルトン天井はビルの構造や建築基準法、消防法などによって、実現しないこともあります。また本来ならば隠されている部分ですので、天井を開けてみてみると美しくないことも多く、スケルトン天井にするために高額の費用がかかることもあります。
どうしてもスケルトン天井にしたい場合は、オフィスの物件選びの段階で内装のプロに相談しておくべきでしょう。
バリスタ常駐の本格派も!!みんなが喜ぶ"社内カフェ"
社内にカフェを設置する企業も多くなってきました。大企業にあるような社員食堂ほど大掛かりなものではなく、少人数の会社でも簡単に導入できるようなパントリー型のカフェです。ドリンクサーバーやお菓子などを用意しておき、ランチタイムや休憩に気軽に使えるようにワークスペースやリフレッシュスペースに設置されています。
来客時のドリンクサービスを併用していることも多く、本当のカフェにあるようなオリジナル感あふれるロゴをデザインに取り入れたりして、遊び心を演出している場合も多いです。
また、最近のオフィスドリンクはいろいろ。定期的にボトルが送られてくるミネラルウォーターのサーバーや、本格的なコーヒーが飲めるエスプレッソマシーン、日本茶からホットチョコレートまで楽しめるドリンクシステムなど、予算や用途によっていろいろと選ぶことができます。
さらには、本格的に専属のバリスタがいるオフィスもあります。豆の産地や抽出方法などにこだわり、街のカフェよりさらにおいしさにこだわったコーヒーが飲める場合も。1坪のスペースがあれば、イニシャルコストが0円で始められる社内常駐バリスタサービスなどもありますので、コーヒー好きの社員が多い会社は必見です。
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大人気!!導入企業続々の"ファミレスブース"
最近のデザイナーズオフィスには欠かせないといっても過言ではないくらいにトレンドなのが、ファミレス型のシート。テーブルとベンチシートがセットになっており、ブースのように使えるところが特徴です。
ファミレスシートは、集中して一人で作業をすることもできますし、グループのミーティングにも使えます。実際の街なかのファミレスでもそんな光景を見かけますよね。ランチタイムやカフェタイムなどのリラックスシーンでの利用ももちろん可能です。
なかでもヴィスのファミレスシートはコの字型になっており、背もたれも高めに作られているので、さらにブース感が増していて、一台のノートPCを囲んでのプロジェクトミーティングやチームでの集中した共同作業に向いています。
また、コの字型にすることによって、話し相手と正面に対峙するのではなく、横並びや斜めの位置で会話をすることができるので、より話しやすい環境を作ることができます。
まるでオフィスじゃない!?自然派必見の"社内アウトドア"
社内アウトドア?社内なの?アウトドアなの?となりそうですが、そのどちらでもあります。
グランピングやフェスなどの流行にあいまって、アウトドアブランドがアパレルや小物などでも流行っていますよね。その流れがオフィスのトレンドにも影響を与えています。
たとえばオフィスの中のリフレッシュスペースに人工芝を敷いて、テントを建てていたり、ハンモックを置いていたり。テーブルもアウトドア用のものを使っていたり。
ビルの設備によりますが、テラスやバルコニーがあるオフィスも増えてきており、そこにはBBQ用のコンロが置かれていたり。
さらには実際に屋外で会議をする、なんていう取り組みも始められています。
社風や働き方のニーズとトレンドを組み合わせて
いろいろなオフィスのトレンドをご紹介しました。すでに導入をしているようなファシリティあれば、今までは思ってもみなかったオフィスの使い方などもあったのではないでしょうか?
オフィスのデザインや機能のトレンドはありますが、重要なのは実際に働いている人々が、「使いやすさを感じるか。」「満足感を得ることができるか。」そして、「最高のパフォーマンスを発揮できるか」です。
オフィスのトレンドをただやみくもに取り入れるだけではなく、企業の風土や働き方のニーズに合わせて、「どんなオフィス環境にしていきたいのか?」、「どんな風に社員に働いてほしいのか?」、というそれぞれのオフィスに対する要望をプラスして取り入れていくのが良いでしょう。
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