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2018.1.15

CULTURE

本年もしあわせな年でありますように。願いをこめて納経してきました。

2018年が始まり、早くも2週間。。

毎年この時期に今年1年の願いを込めて、写経を納経しています。


写経とは・・・

心のとらわれを和らげ、自己を謙虚に見つめ直し、

心身のバランスを保つための実践修行

・・・とのこと。


まず手を洗い、口をすすいで、心身を清めます。

お線香を一本立て、仏さまにお供えした水で墨をすります。

写経を始める前に合掌して、一度、浄書するお経を読誦します。

一文字一文字を急がず丁寧に書き写していきます。

「為」部分にはお願いごとを書きます。

書き終わったら、合掌し、浄書したお経を読誦して祈念します。

お詣りと一緒ですね。


上下左右の余白、線の太さや墨の濃淡、文字の大きさをそろえてレイアウトしていきます。

遠くから眺めた時に、目立つ字ができないように全体を均一にまとめることがポイントだとか。

心に乱れがあると所々に強いところ、弱いところのよどみができるのだそうです。

一文字一文字集中して書いていると、心が清められ、願いも届く…気がします。

今年は、お茶席にもお招きいただきました。

お茶室の内装はとてもシンプルですが、

床の間には、その一服の時間のために毎回違うしつらえがされています。

すてきなお菓子を作ってくださる和菓子屋さんは

いつもデザインの由来を和歌にしてくださいます。

掛軸からお花、お茶菓子から庭の草木へ、

会話や目線に合わせたながれの中で

冬から春への移ろいを表しているとのことでした。


細部まで心づくしのおもてなしに癒されます。

自然のたたずまいを愛でたり、

間や余白の美しさを楽しめる感覚は

日本人独特の美意識かもしれませんね。

本年もみなさまにとって、平和ですばらしい年になりますように。