リモートワークのメリット・デメリット|いま求められるオフィスとは

新型コロナウイルス対策の一環として、多くの企業でリモートワークが導入されています。働く場所を選ばず、業務の効率化が期待されるリモートワークですが、導入した企業の中には、早くも課題を抱えている企業も少なくありません。 そこでこの記事では、リモートワークのメリットとデメリットを解説し、デメリットを解消する方法を紹介していきます。これからリモートワークを導入しようと考えている経営者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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【企業/社員別】リモートワークのメリット

まずはリモートワークのメリットを、企業側と社員側に分けて見ていきましょう。

企業側のメリット

企業側のメリットは、大きく分けて4つあります。

コストを削減できる

社員の通勤手当を減らせるだけでなく、出社する人数の減少にともなってオフィスの光熱費も削減できます。さらにオフィスを移転して規模を縮小すれば、賃料も減らせるでしょう。

離職防止・人材確保につながる

リモートワークを導入して働きやすい環境を整備することで、優秀な社員の流出を防げるでしょう。さらに、オフィスへ出社する必要がなくなるため、場所にとらわれず優秀な人材を採用できるようになります。

企業イメージがアップする

働き方改革や新型コロナウイルス対策への積極的な取り組みは、企業イメージの向上につながります。

企業イメージが向上すると、世間からの認知度も高くなるため、優秀な人材が集まりやすくなるでしょう。

事業継続性の確保ができる

現在はVUCA(ブーカ)時代といわれており、先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態です。

リモートワークを導入して多様な働き方に対応できるようになると、災害や感染症の流行などが発生しても問題なく事業を継続することができます。

社員側のメリット

社員側のメリットは、以下の3つです。

通勤のストレスが減少する

公共交通機関で通勤する場合、満員電車や人混みはストレスになるでしょう。自転車や徒歩の場合も家を早く出る必要があります。リモートワークであれば通勤の必要がなく、移動に要する時間を有効活用できるので、業務を効率的に進められるようになるでしょう。

仕事とプライベートが両立しやすい

自宅で業務ができるため、ライフスタイルに合わせた働き方ができるようになります。

育児や介護によって退職や休職を余儀なくされていた社員も、リモートワークによって新しい働き方を得られるでしょう。

生産性がアップする

ストレスの少ない環境で働けるため、よりパフォーマンスを発揮できるようになります。

またオフィスでの勤務と異なり、電話対応や来客対応がなくなったり、周囲の雑音に邪魔されたりすることもなくなるため、業務に集中しやすくなるでしょう。

【企業/社員別】リモートワークのデメリット

次に、企業側と社員側のそれぞれのデメリットを見ていきましょう。

企業側のデメリット

企業側のデメリットは、以下の4つです。

社員の勤怠管理が難しい

タイムカードで勤怠管理をしている会社では、社員の勤務状況を確認できなくなるため、社員の勤怠管理が困難になります。正しく勤怠管理を行うためには、勤怠管理ツールの導入が必要です。

業務の進捗状況が把握しづらい

チームを組んでプロジェクトを進めている場合、進捗状況の把握が難しくなるでしょう。プロジェクトや業務を円滑に進めるためには、進捗状況を可視化できる仕組みやツールが必要になります。

これまでの評価基準では社員を評価できなくなる

リモートワークでは、オフィスでの勤務のように勤務時間や勤務態度による評価ができなくなります。社員を正当に評価するためには、成果物を基準とする評価基準が必要になるでしょう。

セキュリティ対策が必須

リモートワークでは自宅以外で作業する社員も少なくありません。カフェなど公共の場での作業中には、重要な情報を盗み見されるリスクが発生します。またデバイスを置き忘れたり、盗まれたりする危険性も考慮しなければなりません。

情報漏洩を防ぐためには、安全なネットワークの構築や社員のセキュリティ意識の向上を図る必要があるでしょう。

社員側のデメリット

社員側のデメリットは、以下の4つです。

自己管理が難しい

リモートワークで業務をスムーズに進めるためには、自己管理が必要です。しかし、上司の目がないため、業務をサボりがちになる社員も出てくるかもしれません。

また仕事とプライベートの境界があいまいになるため、仕事を終えるタイミングがつかめず、いつまでも仕事をしてしまう社員も出てくるでしょう。

運動不足になりやすい

リモートワークでは通勤や外出する機会が減るため、運動不足になりがちです。運動不足が原因で健康状態に支障をきたす恐れもあるため、企業は社員の健康管理も忘れずに行う必要があります。

人間関係が希薄になる

オフィスに出社する機会がなくなると、先輩や同僚と話せる機会が減るため、孤独を感じやすくなります。

また日常の何気ない雑談から、仕事のアイディアやアドバイスをもらえる機会が減少するため、新しい企画や事業が生まれにくくなる可能性もあるでしょう。

自らネット環境を整える必要がある

自宅で業務を行うためには、Wi-Fiやワークスペースの準備など、テレワークに適した環境を整える必要があります。

社員が家族と同居している場合は、場所の制約が大きいため、業務に集中しにくいケースもあるでしょう。

リモートワークのデメリットを解決する方法

リモートワークを続けていくと、コミュニケーション不足が起きたり、新入社員に企業理念や企業風土が浸透しにくかったりなど、あらゆる弊害が起きる可能性があります。

今後もリモートワークを続けて行くためには、業務のすべてをリモートワークで行うのではなく、オフィスでの勤務と併用しながら実施することが重要です。

しかし、リモートワークを希望する社員の中には、オフィスでの勤務に働きづらさや新型コロナウイルスへの不安を感じている人も少なくありません。

リモートワークとオフィス勤務を併用するためには、ウィズコロナに対応できる働きやすいオフィスづくりと、社員のメンタルヘルス管理が必須といえます。

新たに社内ルールを決める

リモートワークはオフィス以外の場所で働けるので、ほかの社員と顔を合わせる機会が減ります。

それを良しとする社員がいる一方で、前述したように孤独を感じやすい社員もいます。

孤独感を防ぐためには、「毎日一回はオンラインでミーティングに参加して進捗状況を報告する」「週に一度は出社して直に顔を合わせる」など、社員同士の交流機会を増やすための、新しいルールを作るのが効果的です。

社員の心身状況を把握できるツールを導入する

メンタルヘルス対策としては、社員の心身状況を把握できるツールを導入すると良いでしょう。

ココエル」なら、社員が簡単なサーベイ(アンケート)に回答するだけで、会社側ではストレスの度合いや取り組むべき課題を把握できるようになります。

オプションで24時間電話相談できたり、オンラインでカウンセリングを受けたりすることも可能です。

グループアドレスにする

グループアドレスは、チームごとに場所を固定して、チーム内で好きな席に座れるオフィススタイルです。

座る席は自由に選びながらも、部署ごとにまとまったスペースにいるため、コミュニケーションが取りやすく、情報共有もタイムラグが発生しません。また新入社員に対しても仕事を教えやすく、企業理念や企業風土も伝えやすいでしょう。

グループアドレスは自由な席に座りながらも連帯感を失わずに業務ができるため、社員が働きやすい職場環境といえます。

グループアドレスを含むフリーアドレスについての資料は、下記リンクよりダウンロードできます。

フリーアドレス導入ガイド

席の向きを工夫する

新型コロナウイルスの飛沫感染を防止するために、席を窓側や壁側に設置する方法もあります。

オフィスによっては大がかりなレイアウト変更が必要になる場合もありますが、ワークスペースとして使えそうなエリアがないか、社内で検討してみましょう。

窓側や壁側に移動できないときは、次に紹介するパーテーションを利用する方法がおすすめです。

パーテーションを設置する

飛沫感染を防止するためのレイアウトに変更できない場合は、デスクとデスクの間にパーテーションを設置しましょう。

パーテーションにはさまざまな材質や形状のものがあり、予算に合わせて豊富なバリエーションから選択できます。

たとえば、パーテーションをコーポレートカラーで揃えることは、来客された方への効果的なブランディング手法のひとつです。

ブースを設置する

生産性を下げることなく、コロナ対策やオンラインミーティングに対応するためには、以下のようなブースを設置する方法もあります。

1.ファミレスブース

ファミレス席のように、テーブルとソファータイプの座席を設置するスタイルです。半個室の空間を作れるので、密室を避けての会議がしやすいでしょう。

2.半個室タイプのブース

半個室タイプは空間をゆるく仕切れるため、大がかりなレイアウト変更ができない場合でもオフィス内のスペースを有効活用できます。

3.防音性の高いブース

コロナ禍によって増えたオンラインミーティングに参加する際は、防音性の高いブースが便利です。オンラインミーティングの際によくある問題が「周囲の音で相手の声が聞こえない」「会議の音声が周囲に漏れてしまう」といったトラブルです。防音できるスペースがあれば周囲を気にすることなく参加でき、意見交換がしやすいでしょう。

ただし密室型のため、感染リスクを伴います。使用前後はアルコール消毒をして、感染対策を徹底しましょう。

4.デスク設置型のブース

限られたスペースを有効活用するためには、デスク設置型のブースがおすすめです。吸音素材のものなどを選べば、隣の席の音も気にならず、業務に集中できるでしょう。

オンラインブース やパネルについての資料は、下記リンクよりダウンロードできます 。

オンラインミーティングツール

マグネットスペースやリフレッシュスペースを設置する

社員同士のコミュニケーションを活性化するなら、マグネットスペースやリフレッシュスペースの設置も効果的です。

ミーティングや打ち合わせ以外にも、時間を決めずに社員が集まりやすいスペースを設けることで、社員同士の交流を促すことができます。

コミュニケーションの中で新しいアイディアが生まれたり、仕事のアドバイスをもらったりしやすくなり、生産性の向上も期待できるでしょう。

このように、ウィズコロナに対応するオフィスづくりには、さまざまな方法があります。 リモートワーク向けの環境整備のほか、社員のメンタルヘルスに関する配慮もポイントです。

自社に適した手法を選ぶためには、オフィスでの働き方や、自社が大切にしたい文化に合ったオフィスデザインを考えていくことが重要です。

企業ブランディングや社員のモチベーションが向上するオフィスづくりなら、ヴィスにお任せください。

オフィスデザインからレイアウトまで、企業価値が高まるプランをワンストップでご提案します。

まとめ

今回はリモートワークのメリット・デメリット、デメリットを解消する方法を紹介しました。

リモートワークは企業と社員の双方にメリットのある働き方です。一方で、コミュニケーション不足が起きたり、新入社員に企業理念や企業風土が浸透しにくかったりなど、さまざまな弊害が起きる可能性があります。

リモートワークを成功させるためには、すべての業務をリモートワークで行うのではなく、働きやすいオフィスにしたり、適度に出社も取り入れたり、社員のメンタルヘルス管理も行うことが重要です。

ぜひこの記事を参考にして、働きやすいオフィス環境を整備してみてはいかがでしょうか。