ガラスパーテーションの種類やメリット・注意点を解説|導入事例付

オフィスへのガラスパーテーション設置を検討される方へ、防音性や採光の観点を含め、ガラスパーテーションの特徴、種類、選び方や設置方法、金額などを解説します。

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おしゃれで開放的な空間づくりに最適な「ガラスパーテーション」。近年では、エントランス付近など、オフィスでも取り入れる会社が増えてきました。この記事では、ガラスパーテーションの種類やメリット、選び方、設置方法や注意点など、網羅的に解説します。快適なオフィス環境の実現にお役立てください。

ガラスパーテーションのメリット

ガラスパーテーションとは、空間を区分けするために使用される、透明なガラス製の間仕切りです。従来の壁や仕切りとは異なり、光の透過性が高い特徴があります。

オフィス環境の変化に伴い、近年ガラスパーテーションの需要が増えています。ここでは、ガラスパーテーションのメリットを紹介します。

採光・明るさ

ガラスパーテーションのメリットは、採光のしやすさと明るさです。他の素材と比べてガラスは光の透過性が高く、室内に自然光を取り込むことができます。

この特性は、オフィス環境において、快適な作業環境と明るい雰囲気を実現するのに効果的です。ガラスパーテーションでは、自然光によって室内全体が均一に照らされ、影の発生も最小限に抑えることができます。

 

開放感

透明なガラスパーテーションを選択することで、より開放的で広々とした空間を演出できます。間仕切りを使用すると閉鎖的な空間になることもありますが、ガラスの透明性により、区画されたエリアでもつながりを保つことができます。

開放感のある環境は社員の心地よさや創造性を高める効果もあります。オフィス内のコミュニケーションも促進されるでしょう。また、心理的にも明るく開放的になるため、採用面接で利用することもおすすめです。

 

デザイン性

ガラスパーテーションを使えば、オフィスをおしゃれに演出することができます。種類も多く、異なる厚さや透明度、フレームの有無など、さまざまなバリエーションが存在します。

また、ガラスに特殊な加工や模様を施し、独自のデザイン性を追求することができます。デザイン性の高いガラスパーテーションは、オフィスを訪れる来客からの印象も良くなり、企業のイメージアップやブランディングにも寄与します。

 

遮音性

ダブルガラスを使用したガラスパーテーションであれば、より一層の遮音効果が期待できます。オフィス内のプライバシーを保護したり、静かな作業環境を確保したりすることができます。

遮音性の高いガラスパーテーションは、集中力や機密性の確保が必要な環境において特に重要な役割を果たします。働き方の多様化により、オンラインでの打合せが増えてきた近年では、コストをかけてでもダブルガラスを導入する企業が増えています。

 

ガラスパーテーションの種類(取付方法の分類)

ガラスパーテーションは、取付方法の視点から「上下2辺支え」「四方枠支え」の2つに分類されます。ここでは、それぞれの取付方法に関する特徴と注意点を紹介します。

上下2辺支え

上下2辺支えとは、上部と下部でガラスパーテーションを支える取付方法です。一般的には天井と床、または上部のレールと床の間にガラスパネルが挟まれます。この取付方法では、全面がガラス張りになるため、より開放感を感じられるのが特徴です。

ただし、縦方向の支えが無いため、ガラスは厚めになります。具体的な厚さは施工条件や安全基準によって異なりますが、オフィスで使用する場合、8mmから12mm程度の厚みが一般的です。

関連記事:オフィスをガラス張りにするメリット・デメリットとは?プライバシーを守る方法も

四方枠支え

四方枠支えとは、ガラスパーテーションの四方をフレームで支える取付方法です。ガラスパネルは上部、下部、両側のフレームに収められます。この取付方法は、上下2辺支えより安定性と耐久性に優れていることが特徴です。

様々なスタイルや装飾が可能ですが、フレームのデザインや素材選びによって、ガラスパーテーションの印象が変わるため、オフィスデザインの統一感に注意が必要です。また、四方枠支えの場合、ガラスの厚さは一般的に5mmあれば問題有りません。

ガラスの種類

ガラスそのものにも種類があります。ここでは、「透明タイプ」「フロストタイプ」の2種類の特徴や用途を紹介します。

透明タイプ

透明タイプのガラスパーテーションは、完全な透明性を持つガラスパネルです。自然光を効果的に取り込み、室内を明るく開放的な雰囲気にします。また、シンプルなガラスパネルであるため、さまざまなインテリアに調和します。

ガラス越しの景色がよく見えるのに加え、視覚的につながりを感じられるため、社員のコミュニケーションやチームの協働性を高める空間におすすめです。逆に、機密性の高い会議が行われる場での使用は避けた方が無難です。

フロストタイプ

フロストタイプのガラスパーテーションは、すりガラスをよりマイルドに加工したガラスパネルです。見た目は透明度が低い乳半色で、目隠し効果があります。採光により明るさを維持しつつ、室内のプライバシーを確保できるところが特徴です。

用途としては、会議室や個室など、プライバシーを重視するスペースに適しています。フロスト加工によって視線を制限し、内部の活動や会話を他の人から見られにくくします。

 

ガラスパーテーションをオフィスに設置するときの注意点

ガラスパーテーションの導入を検討する場合、事前に注意点を押さえておきましょう。ここでは、ガラスパーテーションをオフィスに設置する際の注意点について、2つの要素を取り上げます。

コスト面

ガラスパーテーションの設置は、他の素材に比べてややコストが高くなりやすい傾向があります。デザインや機能によっても異なりますが、場合によっては他の素材より2倍、3倍になることもあります。

しかし、その分高品質な素材を使用しているため、デザイン性や遮音性など優れた利点があります。比較的長い期間使用することを考えれば、その価値は十分にあると言えるでしょう。設置する際には、予算やニーズに合わせて適切なガラスパーテーションを選ぶことが重要です。

吸音性

ガラスパーテーションには、音が反響しやすく吸音性が低いというデメリットがあります。特に狭い部屋では、周囲の音がガラスに反響し音の拡散が問題となる可能性があるため、吸音性の高い素材と組み合わせるといった工夫が必要です。

またこの特徴は、ある程度の広さを持った会議室であれば、音響装置を使用せず話し合いができるというメリットにもなります。オフィス内の配置や間隔を考慮し、騒音源となるエリアから離れた場所にガラスパーテーションを設置すると効果的でしょう。

ガラスパーテーションの導入事例

ガラスパーテーションを取り入れたオフィスデザインの事例として、3社を紹介します。

フリーアドレス導入で、組織と人材の可能性を広げた開放的なオフィス

採用強化のため、求職者が行きたくなるオフィスデザインを行いました。間仕切りを最小限にすることで空間を広く演出。エントランスとワークスペースを仕切る壁にはガラスパーテーションを採用し、社内の風通しのよさを開放感で表現しています。

オフィスデザイン事例:株式会社ユニオンアルファ

社内外の交流でイノベーションを生み出す多機能サテライトオフィス

社内外の交流やイノベーションを大切にするカルチャーの企業様が開設したサテライトオフィス。セミナー配信や交流のためのミートアップエリアでは、大きめのガラスパーテーションを用いて開放感を出し、インテリアデザインを無彩色に統一することで、落ち着いた印象の空間に仕上げています。

オフィスデザイン事例:株式会社日本能率協会コンサルティング

 

入居者専用の特別感を演出した格調高いラウンジ空間

新築ビルのバリューアップとして、入居者専用ラウンジを設計。移動間仕切りによって、会議室・セミナー会場など、汎用性高く利用できるようレイアウトしました。黒を基調にガラスを用いて抜け感を出し、格調の高さを表現するようデザインしています。

オフィスデザイン事例:名古屋ビルディング株式会社

 

ガラスパーテーションを取り入れて明るくおしゃれなオフィス作りをしよう

ガラスパーテーションは、オフィスを明るく開放的に演出する、魅力的な選択肢です。デザイン性の高いおしゃれなオフィス空間は、社員はもちろん、来客者の心地よさも高めます。ガラスパーテーションを取り入れて、快適で防音性の高いオフィスづくりを行いましょう。

ヴィスは、空間づくりやパーテーション選びにおける知見を用いて、防音性の高いオフィスづくりをご提案。さらに、「はたらく」を包括的に考慮したワークデザインを提供しています。下記のお問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

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