天井まであるパーテーションの特徴やメリット・設置の際の注意点とは

防音性を高め、オフィスの空間をしっかり区切るなら、天井まであるパーテーションがおすすめです。天井までのハイパーテーションを選ぶメリット、注意点を解説します。

この記事は約7分で読み終わります。

快適なオフィスづくりを行う上で欠かせないのがパーテーション。非常に種類が多く、空間を区切ったり、防音性の高い空間を作り出したりする優れものです。中でも、天井まであるパーテーションは、防音性の高さや、しっかりと空間を区切られる機能性が特徴です。

この記事では、天井まであるハイパーテーションの特徴やメリット、注意点など、網羅的に解説します。集中力を高め、生産性を向上させる自社に最適なパーテーション選びにご活用ください。

天井まであるパーテーションとは

天井まであるパーテーションは、「ハイパーテーション」とも呼ばれる、オフィス内のスペースを床から天井まで区切ることができる間仕切りです。ここでは、天井まであるパーテーションの種類を解説します。

オフィスパーテーションの種類や特徴を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

『オフィスパーテーションの種類・選び方とは?おしゃれなパーテーションを紹介』

欄間オープン型

欄間とは、パーテーションの上部にある天井と鴨居との間に設けられた開口部です。欄間オープン型のパーテーションとは、欄間部分が開いているもので、天井までの仕切りを持ちながら、上部にスペースを開けた構造です。

天井とパーテーションの間に空気が通るため、新たな空調設備の設置は不要です。また、隣室と同室と見なされた場合、消防機器の設置が免除されます。しかし、密室にはならないため、遮音性は低くなります。機密性の高い会議が行われるスペースでの使用は避けた方が良いでしょう。

 

欄間クローズ型

欄間クローズ型のパーテーションとは、欄間が閉じられているもので、天井まで壁で完全に区切られた構造です。

このタイプのパーテーションは、防音性に優れており、騒音や会話の漏れを最小限に抑えることができます。プライバシーの確保に効果的であるため、会議室や役員室などに設置されることが多いです。

 

開閉式

開閉式のパーテーションとは、必要に応じて開閉や可動ができる構造です。使用する部屋の人数や使用目的によって、自由に空間を広げたり狭めたりすることができます。

研修や採用イベントなど、開放的な空間を作りたい場合はパーテーションを開いておき、プライバシーや集中力を求める場面では閉じるなど、利用シーンに合わせて調整できます。天井まであるパーテーションの中でも、汎用性が高いという特徴があります。

 

欄間クローズ型パーテーションのメリット

さまざまな種類があるハイパーテーション。オフィスでパーテーションを天井まで設置するとどのようなメリットが得られるでしょうか。ここでは、欄間クローズ型パーテーションのメリットを紹介します。

 

防音効果

欄間クローズ型パーテーションは、天井まで壁で完全に区切られるため、視界や音を遮断することができます。オフィス内の騒音や外部の雑音を抑え、静かな環境で作業に集中したい場合に適しています。また、会議室に設置することで商談や社内面談など、打合せでのプライバシー確保が可能です。

 

セキュリティ強化

天井までのパーテーションは、オフィス内のセキュリティを強化する効果もあります。天井まで壁で覆われている欄間クローズ型パーテーションであれば、機密性の高いエリアを確保することができます。会議室や特定の部門の活動スペースなど、アクセスを制限したい場所を明確に区切ることで、セキュリティ強化につながります。

 

空間を明確に区切ってメリハリをつける

オフィス内の空間にメリハリをつけるためにも、天井までのパーテーションは有効です。集中ブースと一般の執務室、会議室、休憩室など、欄間クローズ型パーテーションでしっかりと区切れば、それぞれのスペースの役割や雰囲気を明確にし、社員が仕事と休憩のオンオフを切り替えやすくなります。

 

個室を作れる

急なニーズに対応して個室の空間を作る際に、天井までのパーテーションは便利です。オフィスの引越しは不可能で、急きょ会議室や休憩スペースを設ける必要が生じた場合、個室を作ることができます。オフィスの変化に対応できる柔軟性は、欄間クローズ型パーテーションの魅力の1つです。

 

欄間クローズ型パーテーションを設置するときの注意点

ここでは、事前に押さえておきたい注意点を解説します。

 

管理会社(オーナー)に確認

天井までのパーテーションの設置には、管理会社やオーナーとの事前の確認が必要です。天井や床にアンカーやビスで固定する必要があるため、穴を開ける工事を行っても良いか、建物の構造や安全上の制約事項、設置に伴う負荷などを把握します。

許可や指示が必要な場合もあるため、関係者との連絡や調整を早めに行うことが重要です。

 

消防法の届出・消防設備の増設有無

欄間クローズ型パーテーションを設置する場合、新たな部屋として扱われ、消防法に基づく届出や消防設備の増設が必要になるケースがあります。非常灯、スプリンクラー、煙感知器や熱感知器など、消防機器の設置や通路の確保、避難経路の設定など、安全管理が重要です。消防法に抵触しないよう、関連する法規制を確認し、適切に対応しましょう。

 

空調や電気設備の増設有無

天井までのパーテーションを取り付けるために、空調や電気設備の増設が必要になるケースがあります。欄間クローズ型パーテーションを使用した場合、オフィス空間が区切られ、それぞれのスペースに空気が通りにくくなる可能性があります。設備の追加や配線の確保にどの程度のコストがかかるのか、予算の検討も重要です。

施工中の騒音対策

欄間クローズ型パーテーションの設置工事中は、騒音対策が必須です。天井までのパーテーションを設置するため、配置に合わせた材料のカット、天井や床面の穴開けなど、大きな音や振動が生じる可能性があります。ビルの管理会社はもちろん、近隣の他のテナントへの事前報告を行い、工事の時間帯の配慮など、騒音トラブルを防ぐ対策を立てましょう。

エレベーター搬入の可否

天井までのパーテーションは、サイズや重量によってはエレベーターへの搬入が制約される場合があります。事前にエレベーターの仕様や搬入制限を確認し、パーテーションのサイズや分割して運べるのかを検討することが重要です。エレベーターでの搬入が難しい場合は、高所作業車などでの設置が必要なため、事前に搬入経路を確認しましょう。

 

天井まであるパーテーションを選ぶポイント

天井まであるパーテーションを選ぶ際は以下の3つの視点が大切です。

 

  1. 仕様

冒頭で紹介した通り、天井までのパーテーションは、欄間クローズ型やオープン型、開閉式の種類があります。換気やエアコンの使用を考慮する場合には、オープン型が適切なケースもあります。

 

  1. 素材:

設置目的によって適した素材が異なります。スチールは遮音性や断熱性が高く、静かな環境や冷暖房を重視する場合におすすめです。軽量でコストを抑えたい場合にはアルミ、おしゃれで開放的な空間づくりにはガラスが最適です。

 

  1. 色味:

色選びは空間の使い方によって変わります。明るい膨張色は開放感を強調したい場合に、パステルカラーは明るさやあたたかみが欲しい場合に、淡いブルーは落ち着いた雰囲気を出したい場合に適しています。

効果的な空間づくりを実現するため、3つのポイントを考慮して選びましょう。

 

天井までのパーテーションを活用して快適なオフィスづくりをしよう

天井まであるパーテーションは、防音性の向上やプライバシーの確保、効果的な空間区切りなど、多くのメリットが得られます。ただし、設置にあたっては確認事項があるため、実際に導入する際は注意が必要です。

ヴィスでは、快適で防音性の高いオフィスづくりをはじめ、「はたらく」を包括的ににサポート。。それぞれの企業様のニーズに合わせて、最適なオフィス空間の構築をご提案します。まずは下記のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら