目次
旅のはじまり
出会いは移転の計画などまだなかった頃。
それから数ヶ月に一度お電話でご進捗をお伺いしていて、ある時そのタイミングはやってきました。
移転が決定し、物件は決まったけれど、内装やデザインについてはまだまだ白紙の状態。
そんなところから、エス・ティー・ワールド様とヴィスの長いようであっという間の旅が始まりました。
ヒアリング
既に会社内で大まかな方向性を決めてくださっており、私たちはそのキーワードを頂きました。
「海」
「船」
「訪問者の想像を越えるようなサプライズのある空間」
「ウェディングサロンの併設」
「提携コーヒーメーカーのカフェ」
これらの大切なキーワードを、直接社長からお伺いし、プランニングをスタート。
プランニングから提案、そしてパートナーへ
ヒアリングで得たキーワードや、その他の内容をひとつの空間に構成していくのは、なかなかの難航を極めました。クリエイターとPMで何度も打合せを重ね、ようやくプランが完成。そして、いざ提案。
ところがそのプレゼンではなんと、「・・・なんかダサいよね・・・」というお言葉を頂きました。正直その瞬間、その場で終了を覚悟しました。
しかし、ヴィスはそこであきらめません。幾度となくプランの修正、再提案を繰り返し、お客様の求めるオフィスに近づいていきます。
そしてついに内定へ。それは、ファーストプレゼンからおおよそ1ヵ月後の事でした。
内定を頂きヴィスをパートナーに選んでいただいたものの、「ダサい」プランを、エス・ティー・ワールド様の想いをカタチにする、最高のプランにブラッシュアップしていかなければなりません。
最初のキーワードを忘れず、オフィスやサロンではたらく社員の皆様のご要望を反映し、さらにプランの修正を続けました。紆余曲折の末、納得のいく最終プランに行きついたのです。
タイムリミットは年末。
こだわり抜いたデザインを実現するにあたり、工事の工程も複雑です。さらには、限られた時間のなかで完工というタイトなスケジュール。
実際の施工は、夜間作業と日中作業のクロスオーバーとなりました。
エス・ティー・ワールド様やビル管理会社様のご理解、協力会社各社様の多大なご協力があったからこそ、実現できた現場です。
そのかいあって工事も難所を乗り越え、年末に無事完工。
ついに完成。それは ”最高の旅がはじまる場所"
エントランス
オフィスに海をつくりました。
出航する船を浮かべ、旅立ちを表現。
海にはザトウクジラやダイバーが泳いでいます。
一度見たら忘れない、誰もが驚く空間になりました。
森カフェ
提携しているイタリアのコーヒーメーカーのコーヒーが楽しめます。
海から陸に上がり、行き着いた森の中にあるカフェです。
岩壁から洞窟
岩壁を削り出し、社名サインと展開しているブランドのサインを表示しています。
宝箱をイメージしたボックスの中に受付電話を設置。奥へと続く廊下は洞窟になっていてオフィスへ続いております。
ドレスショールーム
ハネムーンの取り扱いも行っているのでウェディングドレス、タキシードをご用意しています。
幸せな雰囲気を高めるため、明るく柔らかな空間に仕上げています。
ドレスフィッティングルーム
ウェディングドレスの試着が出来るスペースを確保したフィッティングルーム。
ご家族と一緒に選べるように、待合せや打合せができるテーブルやソファを配置しています。
フォトブックやムービーなどもご用意し、幸せなハネムーン計画できる空間です。
はじまり「訪れたお客様があっと驚くような空間を作りたい」というエス・ティ・ワールド様の想いがカタチになったオフィス空間ができあがりました。
海があり、森があり、洞窟があり。。。
それぞれの旅を、最高にワクワクさせるはじまりの場所ができあがりました。
編集後記
ヒアリングから完工まではおおよそ3ヶ月。
駆け抜けるようなタイトなスケジュールでした。
何度も打合せのお時間を頂き、『ダサい』プランから20を超える修正を繰り返し、そして昼夜続く現場。
あっという間のスケジュールの中には、長い長い旅がありました。
クライアントであるエス・ティー・ワールド様・ビル管理会社様・協力会社様・そしてヴィスの関係者全員が
「なんとしても年末までにこだわりの空間を完成させる」という目標を共有した賜物かと思います。
すべては最高の空間を作る為。
めまぐるしくも、素敵な3ヶ月でした。