次のステージへ向けたオフィス

──オフィスを見直すことになったきっかけを教えてください。
もともと入居していたビルが再開発により取り壊されることが決まり、オフィス移転を余儀なくされました。社員数の増加によりコミュニケーションエリアを削ってワークスペースを確保するなど、限界に達していたのも理由の一つです。会議室やオンラインブースも不足しており、部署間の打ち合わせや食事中の雑談といった日常的な交流も減少傾向にありました。
また、新卒採用に力を入れている当社にとって 、来社した学生に「おっ」と感じてもらえる空間をつくることも重要なテーマでした。
カルチャーが芽吹き、コミュニケーションが深化していく

──ワークデザインサーベイを導入した理由を教えてください。
最初から「何をどれだけ増やせば良いのか」と悩んでいたため、社員の実態やニーズをきちんと把握する必要がありました。ヴィスさんのサーベイは単なる満足度調査ではなく、空間ごとの不満度や要望の傾向まで見える仕組みになっていたため、非常に納得感がありました。
結果として、予想以上にオフィスへの不満度が高いことが分かり、「やはりそうだったか」と現場の肌感を数字で裏づけられた感覚がありました。
──プロジェクトにはどのように活かされたのでしょうか?
サーベイ結果で明らかになった「会議室を増やしたい」「交流スペースが欲しい」といった要望をベースにゾーニングを構成しました。サーベイを実施してからのコンペ提案ということもあり、コミュニケーション不足を解決するようなプランをプロジェクトの最初から提案していただきました。サーベイでしっかりと現状把握をしてくれるのがヴィスさんの特徴でしたね。
──ご移転後、オフィスや社員にどのような変化がありましたか?
新オフィスでは、社員が自発的にイベントを企画し「バー・アクア」や勉強会、ファミリーデーなどが開催されるようになりました。特にコミュニケーションエリアは、想定よりも柔軟に使われていて、文化を育む場となっています。

働く環境や体験としての印象が強化されたことで、代理店出身者やキャリアメンバーの定着にもつながっています。また、エントランスからチームでにぎやかに働く姿が見えるので、来社した学生や取引先からの評価も上々です。
──交流スペースを増やした結果、社内カルチャーがさらに活性化したのですね。
はい。ただの飲み会ではなく、夏祭りやハロウィンをテーマにしたイベントも開かれるようになりました。チアフルというイベント企画チームが発足し、社員たちが新しいオフィスを自発的にフル活用していますね。
サーベイの定期的な導入で、質の高いアップデートを
──今後の課題や展望について教えてください。
部署によっては席が不足しはじめており、オンラインミーティングの増加により、ブースもさらに必要になるかもしれません。
大きなモニター等も導入しましたが、利用頻度にばらつきがあるので、今後は運用面での工夫が必要になっていくと感じています。
ワークデザインサーベイのようなオフィス視点のサーベイも、定期的に活用できればより質の高いアップデートが可能になると感じています。

──ワークデザインサーベイを実施したことのない企業へメッセージをお願いします。
現場の声を定量的に聞くことができるので、とてもおすすめです。
「オーナーが牽引する企業」よりも「理念が牽引する企業」を目指しているので、全体の意見を把握することが次の成長につながると感じています。
最後に
今回のサーベイによって、社員の皆さまが抱えていた「不満」や課題が可視化されました。オフィス移転は、トップの意向だけでなく、実際に働く社員一人ひとりの声を反映することが重要です。 サーベイを通して現場の声を丁寧に拾い上げ、ボトムアップで意見を取り入れることで、社員がよりのびのびと活動できる環境につながります。
アクアスター様においても、コミュニケーションエリアが柔軟に活用され、自然とカルチャーが育まれていると伺い、大変うれしく感じています。
お忙しい中、インタビューを受けていただいた佐藤様には、心より感謝申し上げます。
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