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2020.2.28

CULTURE

デザインにも影響。正しく理解したい「コンプライアンス」

こんにちは、今回はコンプライアンスに関しての話です。

ヴィスは空間デザインを中心に、オフィスに関するデザインの全てを手掛けております。
デザインとコンプライアンスの関係性は深く、直近では意匠法の改正(2020.4.1施行開始)が間近に迫ってきています。

意匠法は、物品の形状、模様や色彩などの美感を保護する法律です。今回の法改正により従来の物品だけでなく、画像、空間、光までも対象になるとのこと。空間にはオフィスも入ると考えられ、影響が出るかもしれません。

また、ヴィスでは提案したデザインを具現化するために内装をはじめとする様々な種類の工事も行っていますが、
この一連の工事には建設業法の遵守が大前提とされています。

このように切っても切れないのがデザインとコンプライアンスです。

「コンプライアンス」は日本語では「法令遵守」と訳されることが多く
言葉のままに、「法律を守ること」と考える方がいらっしゃると思います。

この解釈、誤りではありませんが結構危険と自分は考えております。
それは「法律さえ守れていれば問題ない」という考え方、
言い換えると「法律(やルール)さえ守れば何をしても良い」という考え方を許すということになるからです。

そんな大袈裟な、という方もいらっしゃるかもしれませんが
他人へ配慮をしなくなったり、ルールすれすれなグレーなやり方が横行したり。
人間、いざとなったらなりふり構わないものです。そして自分に甘い。


担当している業務の関係からコンプライアンスに関する勉強をしているのですがこんな一文がありました。

「法律は最低限の道徳である。」

法律は堅苦しくとっつきにくい、厳かな感じさえして距離を感じるものと考える方も多いと思いますが、
破ってはいけないものなので誰でも守れるように遵守基準を低く作ってあるそうです。

守れていることは偉くもなんともない、むしろ最低ラインということです。

コンプライアンスは法律を守るだけでなく、倫理観や道徳観、社内規範といった
より広範囲の意味で使われることが最近では一般的になっています。

一人ひとりに落とし込むと、自分本位ではなく他人にも配慮するということでしょうか。
当たり前に言われていることですが、果たしてどれだけできているか。

コンプライアンスの意識を高め、実践することにデメリットはありません。

逆に意識しなければ自分も他人もやりづらくって仕方ないわけですから
少なくとも自分自身は、と思う今日この頃です。