人が集まり、想いがつながる。「会う」価値を具現化した、ワンフロアのオフィス

ビジネスマッチングサービス「Ready Crew(レディクル)」を運営するフロンティア株式会社。
フロンティア株式会社がたどり着いたのは、自社の事業特性や組織文化に合った「対面コミュニケーションの最大化」でした。恵比寿ガーデンプレイス内でのワンフロア集約移転から5ヶ月。日本空間デザイン賞も受賞した新オフィスが、組織のスピード感や採用ブランディングにどのような変化をもたらしたのか。プロジェクトを推進した取締役の雨宮様、総務本部の相澤様、藤井様からお話を伺いました。

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この記事のまとめ

結論

フロンティア株式会社は、約530坪のワンフロアオフィスへの移転で対面コミュニケーションを活性化し、組織連携と採用ブランディングを強化した

3つの要点

  • 空間のつながりを生かし、コミュニケーションを活性化
    2フロアに分かれていた組織を集約し、部署間の移動と心理的な壁を解消。意思決定や相談のスピードを高めた
  • 働き方に合わせて選べる、多様なワークスペース
    集中ブースや多目的スペースを整備し、集中・相談・交流など、目的に応じて働く場を選べる環境を実現
  • オフィスを採用と理念浸透に活用
    「大人可愛い」デザインや「10のフロンティアスピリッツ」の可視化により、企業らしさを伝え、採用力と組織文化を強化

この記事で解決できる悩み

  • 部署間の連携やコミュニケーションを改善したい
  • 出社の価値を高めるオフィスをつくりたい
  • 移転を採用力や企業文化の向上につなげたい


──まずは、新オフィスに移転して5ヶ月が経過しましたが、現在のオフィスの率直なご感想をお聞かせください。

雨宮様:居心地は最高にいいですね。移転前は同じビル内でしたが2フロアに分かれていて、メンバー同士が非常階段を上り下りしてコミュニケーションを取っている状態でした。それが今回、約530坪という広大な区画でワンフロアに集約されたことで、組織の風通しが劇的に良くなりました。

特にエントランス付近のスペースは以前の1.5倍ほどに広がり、内定者の懇親会や月次の締め会など、全員で集まって何かを行う機会が自然と増えました。以前よりも「みんなで集まろう」という空気感が強まったと感じています。

相澤様:女性社員の視点からも、内装が「大人可愛い」テイストで統一されていて、毎朝出社するだけでテンションが上がります。新しいオフィスをみんなで綺麗に使おうという意識も高まっていますね。

藤井様:実務面でも大きな変化がありました。1人用の集中ブースだけでなく、4人でも入れる広さのブースを増やしていただいたおかげで、用途に合わせて場所を選べる選択肢が広がりました。役員会議室も大人数での対応が可能になり、社内のあらゆる活動がスムーズになったと実感しています。

──今回のワンフロア集約に踏み切った、最大の決め手は何だったのでしょうか。

雨宮様:最大の理由は、やはり「コミュニケーションのスピード感」です。我々の事業の柱である「Ready Crew(レディクル)」には、多くのメンバーが携わっています。以前のオフィスでは、別フロアに増床したことによって、本来なら密に連携すべき部署がフロアで分かれ、移動の手間だけでなく心理的な壁も生まれていました。そんなタイミングで、恵比寿ガーデンプレイス内でワンフロアとして使える区画が見つかりました。ほかのビルも含めて探していたんですが、恵比寿ガーデンプレイスには場所そのものへの信頼感があり、採用ブランディングにもつながっていると感じていたため、空きが出たと聞いたときには、迷わず「ここに移ろう」と決断しました。

「会う」価値への投資。働き方の試行錯誤から確信した経営戦略

──成長を続けるフロンティア様において、オフィスという「リアルな場所」への投資にはどのような経営的狙いがあるのでしょうか。

雨宮様:我々の組織運営の軸は「直接のコミュニケーション」です。実はコロナ禍に試験的に1ヶ月間リモートワークを導入したことがあるんですが、テレアポのコール数などの面で組織パフォーマンスの維持に課題が残る結果となりました。

横に仲間がいて、活気ある声が聞こえる環境だからこそ頑張れる。リモートワークではそんな「熱量」や「関係性の構築」が損なわれることが分かったんです。

特に若手が多い組織では、隣に仲間や上司がいることや、すぐに質問できる環境が大きな支えになります。自宅でひとりで黙々と仕事をする環境や、同居家族がいる環境の中でテレアポを続ける難しさもあり、同じ場所で働くことが成果に直結するのだと実感しました。

事業方針でも対面での営業活動を重視し、オンライン中心だった部門でも、一定期間内に必ず対面で会う取り組みを始めています。直接会うことでしか築けない信頼関係こそが、フロンティアの競争優位性そのものなんです。

「大人可愛い」と「キラッと感」。採用ブランディングを加速させる空間設計

──今回の移転では、執務エリアの拡大のほかに、「来訪者への印象アップ」「前オフィスからのアップグレード」も重要視されていると伺いました。具体的にはどのような部分に反映されているのでしょうか?

相澤様:エントランスから奥へと続く「抜け感」にはこだわりました。プロジェクトが始まった時から、経営陣から「エントランスの抜け感は大事にしたい」とずっと念押しされていましたね。

担当PM望月(以下、望月):前回のオフィスも気に入ってくださっているというお話も伺っていたので、その部分は私たちも大切にしながら設計しました。そこに「アップグレード」として取り入れたのが「キラッと感」です。ミラーやガラス素材など、光る要素を取り入れて、大人の女性がワクワクするデザインを目指しました。

藤井様:今回のフロアではエントランスの壁をガラスにしたことで、エレベーターを降りたらガラス越しにロゴとLEDモニターが見えるようになりました。BGMが流れ、奥まで視線が抜けるため、入室前から「キラッと感」や「大人可愛い」など、フロンティアの世界観を感じられるようになりました。

雨宮様:LEDモニターの前にも広く空間を設け、交流会や撮影にも使える多目的な場所にしたことも非常に好評です。セミナーなどのイベントも開催しやすく、非常に運用がしやすいですね。

──採用面での反響はいかがですか?

藤井様:新卒採用には絶大な効果がありますね。私自身、学生時代に最終面接で以前のオフィスを訪れ、「ここで働きたい」と思ったことが入社理由の一つでした。今も学生さんから「素敵ですね」「ここで働きたいです」と言っていただくことが多く、採用においてオフィスは大きな魅力になっています。

雨宮様:当社に営業職として入っていただく方は、もともとのマインドとしてコミュニケーションや交流を大事にしている方が多いんですが、オフィスご案内時に執務エリアやそこで働いている社員を見ていただくと、風通しの良い会社という印象をもっていただけるようです。

理念を壁に刻む。「10のフロンティアスピリッツ」の継承

──壁面に「10スピリッツ」が大きくデザインされています。この仕掛けは、前オフィスでも採用していましたが、継続された理由を教えてください。

雨宮様:「10スピリッツ」は我々にとって共通言語であり、理念経営の核心です。常に視界に入る場所に掲げることで、環境そのものが理念を浸透させる仕掛けになると考えています。

──日常の会話でもスピリッツの言葉が出てくることはありますか?

雨宮様:1on1や面談では、スピリッツの言葉を引用する場面はあります。共通の物差しがあることで、会社の価値観に基づいたコミュニケーションが生まれていると感じます。

──理念を浸透させるためには、そのコミュニケーションが生まれる「場」の設計も重要になりますね。

藤井様:そうですね。その点では今回、管理部と執務エリアの間にあった扉をなくし、低い仕切りに変えたことも理念の体現に寄与しています。以前は少し入りにくい雰囲気がありましたが、今は他部署のメンバーがフラットに立ち寄ってくれるようになりました。

相澤様:物理的な壁をなくしたことで心理的な壁も取り払われ、部署を超えた連携がより自然に行われるようになったと感じています。

雨宮様:実際に、広くなって生まれたスペースにオープンな打ち合わせブースや多目的スペースを配置できたことで、コミュニケーションの場や機会は増えました。チーム内の結束も向上を感じています。

私自身、よく入社間もないメンバーの近くで仕事をして様子をみていることがあるのですが、すでにチーム内での関係値ができていたりして、驚くこともあります。

共に創るプロセスが愛着を生む。ヴィスとのパートナーシップ

──今回、ヴィスを選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか。

雨宮様:前回のプロジェクトでの安心感がベースにありましたが、最終的な決め手は「バランスの良さ」です。実際に誰がここで働き、どんなお客様がオフィスにいらっしゃるのかを想像したときに、ヴィスさんの案が最もフロンティアらしさがあり、しっくりきたんです。

藤井様:望月さんとの関係性も決め手の一つでした。私が新卒1年目でオフィスについて何も分からなかった頃から、ちょっとしたことでも相談させていただいていました。今振り返ると、とても初歩的な質問も多かったと思いますが、いつも丁寧に教えてくださったり、必要なものを手配してくださったりしました。そこから今回の大きな移転プロジェクトまでご一緒できたことは、とても感慨深かったです。

望月:ありがとうございます。私も若手の頃からフロンティア様のプロジェクトに携わってきたので、今回もご一緒できたことを嬉しく思っています。長く関わらせていただく中で、毎回驚かされているのは、皆さまの意思決定の速さです。当社からの提案に対してその場で決めていただくことも多く、持ち帰られた場合も早くご回答いただけました。タイトなスケジュールではありましたが、皆さまのご協力があって実現できたプロジェクトだと思います。

──プロジェクトの中で印象に残っていることはありますか?

相澤様:私は工事期間中も何度か現場に伺っていたんですが、エントランスラウンジに設置したカウンターが毎週少しずつ完成に近づく様子を見るのが楽しみでした。進捗写真を社内に共有すると、社員から「完成が楽しみ」と反応がありました。ゼロからできていく過程を共有できたことが、完成後の愛着にもつながっています。

進化し続ける「情報の起点」として

──新しいオフィスを拠点として、今後どのような挑戦をしていきたいですか?

雨宮様:ここはコミュニケーションの「起点」でありたいと思っています。メンバー一人ひとりが自発的・主体的にチャレンジし、顧客への価値提供をし続ける。そんな文化をこの場所からつくっていきたいです。これからも進化のスピードを緩めることなく、ここから新しい価値を届けていきたいですね。

メンバー一同:この素敵なオフィスを長く、楽しく使い続けていきたいです。ここに来るのが毎日楽しみになるような、そんな組織であり続けたいと思います。

最後に

フロンティア様のインタビューを通じて感じたのは、オフィスという「器」への深い愛情と、対面コミュニケーションへの揺るぎない確信でした。

今回の移転は、単に広い場所へ移る計画ではありませんでした。2フロアに分かれていた組織を一つに集約し、集中する場所、相談する場所、来客を迎える場所、全員で集まる場所を整え、それぞれの活動に合わせて使い分ける。さらに、エントランスの抜け感や色使いによって、フロンティア様らしい世界観を伝えるプロジェクトとなりました。

また、物理的な壁をなくすことで心理的な壁もなくし、視界に入る理念によって共通言語を育て、集まりやすい場所によって交流の機会を増やす。空間の一つひとつが、フロンティア様の組織文化を支える仕掛けとして機能しています。

「想いをカタチに」という理念が、ハードとソフトの両面から組織に浸透している。その熱量こそが、フロンティア様の成長を支える原動力なのだと実感するインタビューとなりました。

お忙しい中、インタビューにご協力いただきました雨宮様、相澤様、藤井様に心より感謝申し上げます。

フロンティア株式会社様のワークプレイス事例はこちらからご覧いただけます。

フロンティア株式会社様のオフィスツアー動画も公開しています。


株式会社ヴィスは、『はたらく人々を幸せに。』というパーパスのもと、働く場を設計する「ワークプレイスデザイン」と、そこで生まれる体験を設計する「エクスペリエンスデザイン」という二つのアプローチを通して『ワークデザイン』を実現し、人と組織のエンゲージメントを高めながら、企業価値の持続的な向上に貢献します。

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