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働き方の多様化が進む中、企業のオフィスに求められる役割も大きく変化しています。特に東京では、限られたスペースを最大限に活かしながら、社員の生産性や満足度を高めるオフィスデザインへの関心が高まっています。
本記事では、「東京のオフィスデザイン事例」というテーマに焦点を当て、最新のトレンドや注目事例、デザイン会社の選び方、費用感などを詳しく解説します。これからオフィスの移転や改装を検討している方にとって、実践的なヒントが得られる内容となっています。
記事の後半では、実際に東京でオフィスデザインを手がけた企業の事例や、ヴィスによる自社プロジェクトの紹介も行います。ぜひ最後までご覧いただき、理想のオフィスづくりにお役立てください。
1. 東京でオフィスデザインを検討する企業が増えている背景
近年、東京を中心とした都市部では、オフィスデザインの見直しを図る企業が急増しています。その背景には、働き方の多様化や人材確保の競争激化、さらには企業ブランディングの重要性が高まっていることが挙げられます。
特にアフターコロナの時代においては、テレワークと出社を組み合わせた「ハイブリッドワーク」が定着しつつあり、従来の固定席中心のレイアウトでは柔軟な働き方に対応しきれないという課題が浮き彫りになっています。これに伴い、フリーアドレスやABW(Activity Based Working)といった新しい働き方に対応した空間設計が求められるようになりました。
また、東京という立地は、企業の顔とも言える本社機能を担うことが多く、来訪者や採用候補者に与える印象も重要です。そのため、単なる業務効率化だけでなく、企業の価値観やカルチャーを体現する場としてのオフィスデザインが注目されています。
さらに、賃料や面積の制約が厳しい東京では、限られたスペースを最大限に活用する工夫も必要です。例えば、コミュニケーションを促進するラウンジスペースや、集中作業に適した個室ブースなど、機能性と快適性を両立させた設計が求められています。
このような背景から、東京でのオフィスデザインは単なる「内装工事」ではなく、企業戦略の一環として位置づけられるようになってきました。実際に、働き方改革や社員満足度向上を目的に、オフィスの移転や改装を検討する企業が増えているのです。

2. 東京のオフィスデザイン最新トレンド
東京のオフィスデザインは、単なる空間の装飾ではなく、企業の働き方や価値観を反映する重要な戦略要素となっています。ここでは、現在注目されている5つのトレンドをご紹介します。
2.1. ハイブリッドワーク対応型レイアウト
テレワークと出社を組み合わせたハイブリッドワークが定着する中、オフィスには「出社する理由」が求められるようになりました。東京の企業では、出社時にしか得られない価値を提供するため、コミュニケーションを促進するラウンジや、プロジェクトごとに使えるフレキシブルなスペースを導入するケースが増えています。

2.2. ブランディングを意識した空間設計
オフィスは企業の「顔」として、採用活動や取引先との関係構築にも影響を与えます。東京では、企業の理念やカルチャーを空間に落とし込むブランディング型のデザインが主流になりつつあります。ロゴカラーを基調にした内装や、企業の歴史を表現する展示スペースなどがその一例です。

2.3. グリーン・サステナブル素材の活用
環境配慮の観点から、グリーンインテリアや再生素材を活用したオフィスデザインも注目されています。東京では、観葉植物を積極的に取り入れたバイオフィリックデザインや、廃材を再利用した家具などが導入されており、社員のリラックス効果や企業のSDGs推進にも貢献しています。

2.4. ABW(Activity Based Working)の導入事例
業務内容に応じて働く場所を選べるABWは、東京の限られたスペースを有効活用する手法として広がっています。集中作業用の個室、打ち合わせ用のオープンブース、オンライン会議専用スペースなど、目的別にゾーニングされたレイアウトが特徴です。
参考記事:
ABWの考え方や導入メリットについては、以下の記事も参考になります。
ABWで働き方改革!フリーアドレスとの違いや導入事例も紹介
2.5. コミュニケーション促進エリアの工夫
社員同士の偶発的な交流を促すため、オフィス内に「出会いの場」を設ける工夫も進んでいます。カフェ風の休憩スペースや、立ち話がしやすいスタンディングテーブルなどがその例です。東京の企業では、部署を越えた連携を促すための空間設計が重視されています。

3. 東京で注目されるオフィスデザイン事例
東京でオフィスデザインを検討する企業にとって、他社の成功事例は非常に参考になります。ここでは、実際に東京でオフィス空間を刷新し、働き方や企業文化にポジティブな変化をもたらした4社の事例をご紹介します。
3.1. 株式会社キタムラ・ホールディングス(社員の働きがいを高める空間設計)

13階から16階にまたがる複数フロアのオフィス移転プロジェクト。シャッターで切り取るいくつもの物語が交差する様子を季節のうつろいに乗せて表現しています。グループ会社毎にフロアを割り当てられた執務エリアは、通常業務として座るタスクチェアポイントと予約不要で自由に座れるタッチポイントの数を算出し、必要な人数構成が可視化できるようにしました。
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株式会社キタムラ・ホールディングス
3.2. 株式会社ミルボン イノベーションセンター(研究開発と感性を融合したデザイン)

「オープンイノベーション」を推進する研究施設をテーマにすることで、新たな知見の獲得や他企業との協業を促進し、外部へ情報を発信していきやすい環境を構築。美しさを求める方へ向けた商材の研究・開発を行う企業としてのイメージを抱かせるため、ミニマムで清潔感があり洗練された空間に仕上げています。
本オフィスは、iF DESIGN AWARD2025、日本空間デザイン賞2024 Shortlistを受賞しました。
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株式会社ミルボン イノベーションセンター
3.3. 株式会社オープンハウスグループ(企業成長を支える多拠点型オフィス)

街を見渡せばいたるところにオープンハウス様の家が建ち並ぶ「オープンハウスの家だけで構成された“街”」をコンセプトに2フロアをデザイン。21階にかけての内階段、床に高低差をつけた待合いスペースや打合せスペースでは街並を表現しています。全体に植栽を多く配置し、照明を工夫して天井に植物の影が映るようにしたことで、木漏れ日がさしあたたかみのある街並がオフィスにできあがりました。
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株式会社オープンハウスグループ
3.4. freee株式会社(ベンチャー企業らしい自由で柔軟な空間づくり)

コロナ禍で導入したリモートワークにより、社員同士の対面コミュニケーションが減少。社内での偶発的な出会いや話題を生むよう、「社員が自発的に出社したくなるオフィス」をテーマに、組織の結束力と事業成長を後押しするオフィスとなっています。コンセプトは「たのしさダイバーシティ」。イノベーションの創出や社員の一体感の醸成・カルチャーづくりを目的とし、出会いや交流を活性化させる仕組みや様々な「たのしさ」を取り入れています。
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freee株式会社
3.5. 株式会社LegalOn Technologies(部門横断の交流を促すハイブリッドオフィス)

ワークスタイルは、ハイブリットワークを導入しつつもオフィスワークならではのコミュニケーションを大切にし、全ての部署の社員が気軽に集まれるコミュニケーションスペースやアゴラ(広場)という人工芝のスペースを確保。来客会議室の名称には、契約書において当事者を表す「甲・乙・丙」を命名し、壁面にはさまざまな契約について知ってもらうために契約類型の説明文を掲示するなど、事業内容にちなんだ工夫も特徴的です。
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株式会社LegalOn Technologies
3.6. JFEミネラル株式会社(Mineral Parkをコンセプトにした交流促進型オフィス)

慢性的な打合せスペース不足やデッドスペース有効活用を目的とした改装プロジェクト。それに加え、社員の声を収集し、デザインに反映させることで、従業員エクスペリエンスの向上を図りました。ワークスタイルの定量的な観測として、プロジェクトの前後でWORK DESIGN PLATFORMを活用。スタイルスコア(働き方に対する満足度)が20ポイント上昇、プレイススコア(場所に対する満足度)は41ポイントから82ポイントと2倍に上昇しました。
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JFEミネラル株式会社
3.7. 旭化成エンジニアリング株式会社(スマイルラインを軸にした柔軟な働き方の実現)

フリーアドレスの導入により、柔軟な働き方を促進し、オープンなコミュニケーションを奨励することで、社員の満足度とビジネスの革新を追求しています。また、ペーパーレス化を推進することで、効率的なオフィス環境を計画。人と会社が共感し合い、共に成長し夢を追求できるようなオフィスとなっています。
事例詳細はこちら:
旭化成エンジニアリング株式会社
4. オフィスデザイン会社の選び方と費用感
東京でオフィスデザインを検討する際、どの会社に依頼するかは非常に重要なポイントです。デザインの質や施工の精度はもちろん、企業の課題に寄り添った提案力や、プロジェクト全体を円滑に進めるマネジメント力も求められます。ここでは、会社選びのチェックポイントと、費用感について整理します。
4.1. 会社選びのチェックポイント
オフィスデザイン会社を選ぶ際には、以下のような観点を意識すると良いでしょう。
実績・施工事例の豊富さ:
過去のプロジェクト数や業種の幅広さは、提案の引き出しの多さにつながります。特に東京の企業事例が豊富な会社は、地域特性を踏まえた設計が期待できます。ワンストップ対応の有無:
デザインから施工、家具選定、移転支援まで一括で対応できる会社は、スケジュール管理やコスト調整がしやすく、担当者の負担も軽減されます。コミュニケーション力・提案力:
担当者との打ち合わせを通じて、課題を的確に把握し、柔軟な提案ができるかどうかも重要です。単なる「かっこいい空間」ではなく、業務課題を解決するデザインが求められます。アフターサポートの充実度:
施工後の不具合対応や、レイアウト変更への柔軟な対応など、長期的な視点でのサポート体制も確認しておきましょう。

4.2. 費用相場と見積もりの注意点
オフィスデザインの費用は、規模や仕様によって大きく異なりますが、東京では以下のような相場感が参考になります。
平均的な坪単価:
一般的なオフィス改装では、坪単価30万程度が目安です。デザイン性や素材にこだわる場合は、50万円以上になることもあります。追加費用が発生しやすいポイント:
電気・空調設備の更新、什器の特注、原状回復工事などは、見積もりに含まれていないことがあるため、事前に確認が必要です。コストを抑える工夫:
既存什器の再利用や、レイアウト変更を最小限に抑える設計、段階的な改装などにより、予算内での実現が可能になります。
参考記事:
費用感やコスト調整のポイントについては、以下の記事も参考になります。
事務所の移転で失敗しないために|手続き・費用・原状復帰まで総務担当者が押さえるべきポイント
5. 自社事例紹介:ヴィスの東京オフィスデザイン事例
東京でのオフィスデザインにおいて、株式会社ヴィスが手がけた自社オフィス移転プロジェクトは、ハイブリッドワーク時代における空間設計の好例といえます。ここでは、同社が実施した移転プロジェクトの概要と、その背景にある課題、そしてデザインによって得られた効果についてご紹介します。
株式会社ヴィス

アフターコロナにおけるオフィス規模適正化を目的とした事例です。同社には、出社とテレワークを両立させたハイブリッドワークにより、社内コミュニケーションを活性化させたいといった課題がありました。デザインと機能性を工夫して社員の満足度を高めるように設計しています。

このプロジェクトでは、社員が自由に働く場所を選べるように、集中ブースやカジュアルなミーティングスペース、オンライン会議に適した個室などをバランスよく配置。さらに、企業カルチャーを体現するグラフィックや素材選定にもこだわり、来訪者にもブランドイメージが伝わる空間となっています。

事例の詳細はこちら:
株式会社ヴィス 東京オフィス
6. まとめ
東京でオフィスデザインを成功させるためには、単に見た目の美しさを追求するだけでなく、企業の課題や働き方に合わせた空間設計が不可欠です。ハイブリッドワークやABWの導入、ブランディングを意識したデザイン、環境配慮など、最新トレンドを踏まえた設計が求められています。
また、実際の事例を参考にすることで、自社に合った方向性を見つけやすくなります。ヴィスでは今回ご紹介した事例のほかにも、オフィスデザイン事例を多数掲載しています。
さらに、オフィスデザイン会社の選定においては、実績や対応力、費用感などを総合的に判断することが重要です。自社の課題に寄り添い、最適な提案をしてくれるパートナーを見つけることで、プロジェクトの成功率は格段に高まります。
東京でのオフィス移転や改装を検討されている方は、ぜひ今回ご紹介した事例やポイントを参考に、理想のオフィスづくりを進めてみてください。
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