今回、オフィス拡張移転を通して、社内の満足度を高めることはもちろん、人材の確保にもつなげていきたいというビジョンがありました。まず前提として、オフィス空間から社員のエンゲージメントを高めていくために重要だったのが、行きたくなる空間を整えること。そのため、グローバルで多様な人材が集まるオフィスで、よりコミュニケーションが取りやすく、人間関係が円滑になるような心地の良いオフィスを目指しました。また同時に、採用候補者からここで働きたいという気持ちを引き出すことも重要でした。

今回、デザイン設計に入る前のプログラミングの段階で、『WORK DESIGN PLATFORM』を活用しサーベイを実施。社風や雰囲気・ビジョンへ高い共感を持ちながら働いている人が多く、働くことへの意欲が高いことがわかりました。ここから、社員の皆さまが自発的に働いている感覚をより高めることができれば、自ら働き方を考えることにもつながり、働くことへの意欲をさらに向上させられると考え、働く場所として幅広い選択肢をもてるようなオフィスをデザインしました。天井のデザインや床上げで緩やかに仕切りながら、ワンフロアが見渡せる空間の中に、集中して働くための固定席を残しつつ、自由で動きのある座席も多く用意した折衷空間を設計。また、社内外含めてコミュニケーションを活性化させていくために、エントランスすぐの場所に来訪者を迎え入れるカウンターを設置したり、大々的なカフェテリアをオフィスの中核に配置したりするなど、交流の輪が広がるようなレイアウトをつくりだしています。全体的な雰囲気としては、窓からの光を効果的に取り込み、開放的で明るく活発な空間を演出。そのほかにも、色の特性を活用して、ワークスペースは事務的な作業にならないスペースとなるように工夫も施しています。

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