応接室のレイアウト事例4選!設置するときの注意点

オフィスの新規開設や移転にあたり、応接室のレイアウトに悩んでいませんか。応接室は、来客が長時間滞在することも多く、会社のイメージとして定着しやすい場所です。 今回は、応接室のレイアウトについての基本的な考え方や注意点、コンセプト別のレイアウト事例を紹介します。

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【基本】応接室に必要な家具

来客を招いたり、商談を行ったりする応接室には、最低限ソファとテーブルが必要です。これを「応接セット」と言います。

応接室では重要なポストに就く方と時間をかけてじっくりと話をすることも多いため、上質な家具を用意しなければなりません。

基本の応接セットは、2人対3人の5人利用を想定した3人用ソファ×1・1人用ソファ×2、センターテーブルとなります。3人用ソファが来客用です。

このほか、基本セットに1人用ソファ×1とスツール×2を加えたフルセットと呼ばれるものもあります。

フルセットは4人対4人の8人利用を想定しており、広さのある応接室に用いられるセットです。スツールのうち1つを、肘掛なしの簡易ソファとしたり、応接室の広さに応じてサイドテーブルやコーナーテーブルを加えたりすることもできます。

応接室の広さや会社への来客数に応じてセットの種類を検討しましょう。

応接セット以外には、サイドボードや観葉植物などが設置されることもあります。

応接室のレイアウトを考える!3つのポイント

応接室のレイアウトを考えるときには、社内における応接室の位置やスペースを決めたうえで、ソファや家具を適切な場所に配置することが必要です。それぞれの配置について押さえておきたいポイントを紹介します。

応接室の位置

応接室は来客を迎い入れる場所のため、オフィスの入口に近い場所に配置するのが基本です。

応接室をオフィスの奥にすると移動の手間をかけてしまうだけでなく、社内の情報を外部に漏洩してしまうリスクがあります。また、乱雑となりがちな業務スペースが目に入ることもあり、あまり良い印象を与えません。

会社では個人情報や機密情報を扱うこともあります。来客が安心して滞在できるようにするためにも、できるだけ業務スペースが見えない・やりとりが耳に入らない配置にしましょう。

ソファの配置

来客を迎える際は、その部屋でもっとも気持ち良く過ごすことのできる上座へ案内するのが基本のマナーです。

基本的に入口から最も遠い場所が上座になりますので、来客用のソファは上座に配置することが必要です。応接セットの場合は、来客用になる3人用のソファを奥に配置します。

ただし、例外として美しい景色が見える窓や、もてなしのための絵画や調度品がある場合には、それらが良く見える場所が上座となりますので、配置の際は注意しましょう。

動線を意識して家具を配置する

基本の応接セットを配置するには、約2m×3mのスペースを要します。出入りや移動に必要な通路やドア開閉のための余裕分を考慮すると、2.8m×3m程度を見ておきましょう。

ソファとテーブルの間は、通行や着席時の足元の余裕を考えて40~50cmの通路幅を確保しておきます。また、家具と壁の間も、通行のための余裕が必要です。

執務デスクと同室に配置する場合は、デスクからの動線も意識しましょう。

応接室を設置するときの注意点

応接室の設置の際は、応接セットの配置以外に家具の選択や機能性、災害時対策などにも注意しなければなりません。

コンセプトに合った家具を選ぶ

社外の来客を迎える応接室は、会社の顔ともいえる存在です。

応接室をデザインするときには、会社のイメージや応接室の利用目的も考慮しながら最初にコンセプトを決定しましょう。

「高級感のあるイメージ」「洗練された現代風」「アットホームな明るい雰囲気」など具体的に定め、それにふさわしい家具を選んでいくのがおすすめです。

なお、会社にコーポレートカラーがある場合は、そのカラーを一部に取り入れたデザイン設計にすると会社のブランディングにもつながり、おしゃれにまとめることができます。

機能性も重視する

応接室のインテリアにこだわるあまり、空間の装飾品を重視することはおすすめできません。じっくりと面談を行うという応接室の機能性が損なわれてしまうため、まずは会話に集中できる空間づくりを意識しましょう。

応接室に設置する家具は、最小限にまとめましょう。その中でこだわりのものを選択することで、機能性を確保しながら良い印象を与える応接室を作ることができます。

消防法を遵守する

オフィスデザインでは、万が一の災害の際の安全性を確保するために、消防法を遵守することは必須といえます。

応接室においても、避難の妨げにならないように十分なゆとりをもって家具を配置しましょう。特に、消防隊進入口にあたる窓の近くには物を置いてはいけません。レイアウトの際には、避難経路の確認も行っておきましょう。

応接室のレイアウト事例4選

応接室のデザインの参考となる、レイアウト事例を4つ紹介します。コンセプトづくりや応接セット・オフィス家具を選定する参考にもご活用ください。

清潔感にこだわった応接室

執務室内に設置した、日常的に面談に使用できる応接セットのレイアウト例です。

応接セットは、シックでシンプルなデザインをセレクト。ソファはコの字型に配置しています。

インテリアは白い床面・壁面の部分とブラウンのコントラストを生かし、他室との仕切りには一部ガラスを取り入れることで、明るく清潔感のある印象に仕上げています。

淡い木目を基調とした高級感のある応接室

上座に3人用ソファを、下座に1人用ソファを配置した応接室の基本的なレイアウトを採用した応接室です。

高級感をコンセプトとしており、ゆったりとしたソファはレザー張り、テーブルやサイドボードは、落ち着いた印象を与える濃い茶色を選択しています。大切な来客を迎え、じっくりと面談するのにふさわしい応接室です。

カジュアルな応接スペース

外光が差し込み透明感と清潔感の感じられるオフィスー株式会社アンセムー

一面自然光が差し込むスペースにデザインした応接スペースは、カジュアルなスタイルで行うミーティングに適しています。

細長い空間を利用して配置されたソファやチェアはデザイン性の高い現代風のものをセレクト。随所に置かれたグリーンやペンダントライトが空間のアクセントとなり、明るく透明感のある洗練されたイメージに仕上がっています。

業務スペースとは通路を挟んで適度な高さの収納で仕切られており、空間との一体感がありながらも応接室としての機能が果たされているのもポイントです。

上質な空間がコンセプトの社長室兼応接室

訪れる人々が驚くインパクトと高級感を備えたデザイナーズオフィスー株式会社アースインフィニティ ー

上質な空間をコンセプトとして、社長室と同じ空間に設けられた唯一無二のデザイナーズ応接室です。

応接セットは基本的な3人用ソファと1人用ソファ2台のものを採用。クラシカルな雰囲気のダークブラウンを基調としたこだわりの家具や照明、ディスプレイ棚なども活用してワンランク上の高級感を演出しています。

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まとめ

応接室・応接スペースは、来客に会社をアピールできる重要なポイントです。応接室の利用目的や会社のイメージにあったコンセプトを意識して家具の選択やレイアウトを行いましょう。

応接室では、面談が長時間にわたることもあります。来客が快適に過ごせるような応接室を意識するようにしましょう。