移転前の「東芝研修センター」は、大小さまざまな研修室、宿泊施設を備え、全国から多くの受講生が集まる集合研修の場を提供していました。しかし、コロナ禍により、研修形態がオンラインメインに移行したことを受け、時代に即した研修施設の再構築が必須でした。新たな拠点では、ニューノーマルの時代を見据え、オンラインはもちろん、敢えて人がリアルに集まって学ぶ意義を考え、知識やスキルのインプットだけでなく、様々な人との交流や発信（アウトプット）、共創の場として活用できる場も兼ね備えたハイブリッドな研修施設の構築を目指しました

新たな東芝研修センターは、東芝グループの経営理念である、”人と、地球の、明日のために。”から発想を受け、『循環』をテーマに構築しました。
ビル1棟への入居のため、フロア単体でデザインするのではなく、各フロアの関わりやスタッキング構成から逆算してフロアの在り方を定義。入居フロアの5階を頂点として、太陽の恵み（5階：Sun）を山が受け（4階：Mountain）、山にある森が成長していき（3階：Forest）、水が川に流れていき（2階：River）、最終的に海に流れていく（B1階：Sea）。といった自然の循環を表現しています。レイアウトは、多種多様な研修スタイルが実現できるように、セミナーテーブル以外もさまざまな形状の什器を取り入れ、マルチな研修ができる空間に仕上げました。

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